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Aさんに珍しくご飯誘われて、居酒屋にきたけど、Aさんの様子がおかしい。









ソワソワしてて、目が合うと逸らされる








『なに頼もっか、とりあえず、ビール……は、ダメダメ、烏龍茶にしよう』









いつもより明らかに口数も多いし、こんなAさん見たことない。









「どうしたん?」









ってメニューを取り上げると、やっと静かになる









『…いや、あの、なんでも……』








「ないわけないやろ、変やもん」









そう言うと、Aさんは諦めたのか、大きなため息をついて









『…今日、絶対言おうって決めてて……緊張して落ち着かなくて。



お酒飲んで楽になろうと思ったけど、また…シラフの時にって言われたら嫌だし、さ』









……忘れてへんかったんや、あの夜のこと









『……こんな所で、ロマンチックじゃないんだけど…





藤井くんのこと、好きです。』









ガヤガヤと騒がしい周りの客の声。








暫く続く沈黙に痺れを切らしたのか、Aさんは









『……なんとか言ってよ!馬鹿!』









馬鹿、なんて酔った時にしか言わへんのに。









まっかっかなAさんは相当恥ずかしがっている









「ごめんごめん、今、幸せ噛み締めてて




俺も好きや、Aさんが」








って言うと、そんなこと知ってた癖に安心したように上がっていた肩が下がるAさん









「やっと報われたな〜、俺」








だらしなく緩んだ頬を気にもせずAさんを見つめる









『……本当に私でいいの?』









「今更なに言うてるん、Aさんじゃなきゃ意味無いねん」









『……そうですか』









って耳まで真っ赤。かわええ。









「よっしゃ、今日は飲もう、乾杯や」









俺までなんか恥ずかしくなってきて、それを誤魔化すように店員さんを呼んだ

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有香(プロフ) - 続編楽しみにしてます! (2018年8月5日 23時) (レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - シルフじゃなくて、シラフですよ! (2018年7月3日 23時) (レス) id: 1bd8f95c6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウガオ | 作成日時:2018年6月23日 20時

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