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案の定、店にいたAさんはもう結構出来上がっていた
黄「この子寂しいんやって、流星相手したげて」
呆れたように笑う淳太に返事もしないで彼女の隣に座った
「なあ、またいっぱい飲んだん?」
頭にぽんと手を置いて、赤くなった顔を覗き込む
『………藤井きらい』
Aさんは、いつもそうや
酔うと、人が変わったように素直に、甘えん坊になる
普段とのギャップに俺は慣れることなくいつもやられる
「なんでなん〜」
『……山本さんと仲良し』
「…ふーん、なに、ヤキモチ?」
『そんなんちゃう!』
この、酔うと出る関西弁もズルいと思う
黄「Aちゃんな、ずっとこの調子やねん。山本さんが〜、って。」
ホンマにヤキモチやったとは
なあ、なんで俺のこと好きって言うてくれへんの?
こんなんされて期待せんわけないやん、はよ俺のものになりたいって言うてや
やけど、簡単にそう言わないのもAさんらしい。なんか悔しいけど。
大人の余裕?計算?意地悪?
……いや、この人はただ単純に不器用なだけや
駆け引きとかそんなんするタイプちゃうし、そもそもお酒の力借りんと本音も言えへん人やで
「……女の子やなあ」
やっぱり年上だなんて思えない、君をかわいいと思ってしまう
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有香(プロフ) - 続編楽しみにしてます! (2018年8月5日 23時) (レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - シルフじゃなくて、シラフですよ! (2018年7月3日 23時) (レス) id: 1bd8f95c6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユウガオ | 作成日時:2018年6月23日 20時