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『ただいま〜』








週末、久しぶりに実家に帰ってきた









リビングに向かうと、ダラダラしてる望の顔がぱあっと明るくなる









桃「おかえり!」









『ただいま、久々やね、最近どう?』









桃「順調に決まっとるやん。姉ちゃんは?男できた?」









ニヤニヤしながら私の腕を肘でトントンとしてくる








『そうやね〜……ま、そろそろね、そろそろ』








桃「毎回それ言うて今まで出来たこと1回もないやん」









そうだけど!今回は、きっと……!









『あ、そういえば望、藤井流星って覚えとる?』








桃「藤井?……あ〜!流星!中学ん時の!」









『仲良かったん?』









桃「おん、家にも来たことあるやん。覚えてへん?」









『えっ、本当に?』









藤井くんに前にも会ったことがあったってこと?









藤井くんは、覚えてるのだろうか……









桃「男前やし姉ちゃん絶対覚えとると思っててんけど。で、流星がどうしたん?」









『いや、今同じ職場の後輩でね、望のこと知ってたから』









桃「へえ!世間狭いな。姉ちゃん、流星に口説かれたりしてるんちゃう?」









『へ?や、まさか!』









図星で声が裏返る。なんでわかるの!









桃「えー、そうなん?流星昔から姉ちゃんのことかわええって言うてたのに覚えてへんのかな〜」









『え?』









桃「望の姉ちゃんかわええ、ってうるさかってん(笑)」









嘘だ、藤井くんが、そんな何年も前に私のことを?









なんだか変なドキドキを感じる。









桃「流星ええ奴やから、仲良くしたってや」








藤井くんがいい人なんてこと、知ってるけどさ









桃「まあ昔はプレイボーイやって噂あったけどな〜」









『……そうなの?』








桃「高校ん時、流星と同じ高校行った友達から聞いてん。ま、ホンマやったんかは知らんけどな」







そりゃあの容姿なら、遊ばなきゃ勿体無いくらいだ









そうだ、今だって、いつ誰かに取られたっておかしくないんだ









藤井くんが好きって言ってくれるから、安心しきってた








早くしないと、誰かの藤井くんになってしまう









初めて、焦りを感じた

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有香(プロフ) - 続編楽しみにしてます! (2018年8月5日 23時) (レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - シルフじゃなくて、シラフですよ! (2018年7月3日 23時) (レス) id: 1bd8f95c6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウガオ | 作成日時:2018年6月23日 20時

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