18 ページ18
.
注文をさっさと決めて、さっさと食事を済ませた
……味がまともに分からないほど緊張してる
それにお互いあんまり話さないから、なんだか気まづくて。
私が誘ったくせに帰りたい、なんて思った
《お皿お下げ致しますね》
いつの間にか空になったお皿を店員さんが下げて
……よし。覚悟を決めて、口を開いた
『…あの、昨日はごめんなさい』
「…別に、そんなん気にしてないっすよ」
『でも藤井くん、怒ってる』
「怒ってない」
『嘘、絶対怒ってる』
「……ちゃうねん、ホンマに」
はあ、と深いため息をついた藤井くんは、やっといつもの藤井くんに戻った気がして
「…昨日突き飛ばされて、ホンマに嫌われたって思って
もう関わるべきやない、って、Aさんのために、って
……やけど、ホンマは俺がAさんに嫌いやからって冷たくされるんが怖かった」
だから避けてもうた、そう言って謝ってくれた
『違うの、嫌ってなんかない、私は……』
藤井くんにドキドキしてしまう自分に戸惑って逃げてしまった、そう私も説明した
『……藤井くんが好きとか、恋愛感情とか、まだよくわからないけど…避けられてすごく悲しかった』
「……なあ、俺と付き合わへん?まだ曖昧でもええから。…いや、それをはっきりさせるために」
…どうしよう。すごく、悩む
でも、やっぱり
『…やっぱり、藤井くんのこと好きだってはっきりしてから恋人になりたい』
「…そっか〜、なんかAさんらしいわ」
って、藤井くんはかわいい笑顔を見せる
私が藤井くんを好きになる、
そんな日は、そう遠くないのかもしれない
1405人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
有香(プロフ) - 続編楽しみにしてます! (2018年8月5日 23時) (レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - シルフじゃなくて、シラフですよ! (2018年7月3日 23時) (レス) id: 1bd8f95c6b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユウガオ | 作成日時:2018年6月23日 20時