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目に見えていなかっただけで、てっちゃんは私とは住んでいる世界が違うと思い知らされる
ベタベタとくっつく女の人と楽しそうに話すてっちゃんを見たくなくて私は端のカウンターに座っている人達とお喋りをはじめる
「店長さんすごい美人さんですよねぇ〜」
「彼氏いるんですか?」
『いないんですよねぇ、残念ながら』
「えー!俺立候補しよっかな〜」
『ダルい女ですよ〜?私』
私と多分年齢が近い人達だろう
話がついつい盛り上がってしまう
しばらく時間がたったら女の人2人は帰って、私と話していた男性2人も帰っていった
終電間近となりお客さんはてっちゃんだけになった
「……………」
『てっちゃんはやっぱり人気者だね』
「……いや…」
『女の子にもモテモテで』
「……………」
黙りとしてしまっているてっちゃん
「Aも人気者じゃん」
『いやいや、お客さんだから沢山話してるだけだよ』
私がそう言うとてっちゃんは気に入らなさそうな顔でそっか、と呟く
『な、何か食べる?』
「え?いいの??」
『いいよ、私もお腹すいてきたし
チーズとハムでいい?』
私がそう言うとてっちゃんは、キラキラの笑顔で
うん、と言ってくれた
よかった
一緒にレモンサワーで乾杯して
私たちはチーズとハムをつまむ
『最近忙しかった?』
「うん、だからなかなか来れなかった
ごめんな」
『いやいや
でも私待ってた』
「え……………」
『ドアが開く度にてっちゃんかな、てっちゃんかなぁって思っちゃって
だから今日来てくれて嬉しい』
「A…………」
てっちゃんは私の頭をぽんぽんとしてくれて
優しく微笑みながら私を呼んだ
『ん?』
「やっぱり落ち着くなー、Aといると」
『私も』
ふふ、と2人で笑い夜遅くまで2人で語り合った
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あ おき(プロフ) - Mrs.ぱんぷきんさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2021年2月19日 8時) (レス) id: e52f2c52a7 (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - 待っておりました…!こちらの作品も楽しく拝見させていただけたらと思います!更新お疲れ様です!頑張ってください!!! (2021年2月19日 0時) (レス) id: 3c19ec381c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あ おき | 作成日時:2021年2月18日 21時