ハグ厨、ハグ中。

◆ ページ13

今日は姫華が遊びに誘ってくれた。


本人曰く、




「私の恋は終わったんだ！もう別の人探すもんね！A！私変わる！だから着いてきて！」




なんて。

まずは外見から変えるらしい。


こうやって頑張る姫華は可愛い。

応援したくなる。





さとみ「Aっ、かーえろっ！」





るんるん気分なさとみがこちらへ走ってきた。

莉犬よりわんわんしてる(？)





『ごめん、今日は姫華と遊ぶから帰れない』

さとみ「そっか…」





誰が見ても分かるほどに落ち込んだ。

…仕方ない



さとみのふわふわな頭に手を置き、撫でてあげた。





『…帰ったらなんかしてあげるから』

さとみ「ほんと？」



『ほんと』

さとみ「…ならいい、楽しんできてね」

『ありがとう』





物分りのいい子だね、ほんとに。

子供みたい。子供なんだけど。






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「ここのチョコクロまじ美味いよ」

『じゃあ行こ』

「もちち」






姫華は私が知らないことをたくさん知っている。

だからお店をまわるのも楽しいし、一緒にいたいと思える。



そんな、いい人。







「今日さ、ころんが椅子の背もたれに腕置いてたら滑って脇ぶつけてさ、そのあとバランス崩れて机の角に頭ぶつけたのよ。あれはガチで笑ったわ」

『ころん不幸すぎわろた』




「今日廊下でぶつかりそうになった男がいたんだけどさ、ワンチャン恋愛いけるわとか思って顔みたら校長だったわ」

『禁断の恋…！？』

「やめい」




「給食のおばちゃんにさ、みんな手に消毒してもらってるのに私だけ顔面だったわ」

『草』




「体育のバスケでさ、顔面でキャッチしたのよ。ふたりしか心配しれくれなかったわ」

『私が寝てた時か』




姫華…可哀想…

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