ようじょはしることをしった (ページ4)

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なまえ…ってなに？ページ4

部屋を出て、食堂に向かう一直線の道を進む。シシーはゾムに抱き抱えられながら進んでいる。その様子を和気あいあいとしんぺい神、エーミールは微笑ましそうに見る。

『ご…はん……あの、ちゃいろの…やつ？』
zm「あれは、カレーライスっちゅう食べ物やで！」
em「ちなみに、今日の朝ごはんは、サンドイッチだそうですよ」
『…あさごはん……？…、さんど、いっち……』
em「シェフの作るサンドイッチはふわふわでとっても美味しいんですよ！」
zm「肉汁じゅわじゅわなハムサンドとか、ふわふわ卵のたまごサンドとか…あー！早く食べてぇー！！」

エーミールの発した言葉『おいしい』。妙に聞いたことがあるようでないような、不思議な言葉。どこで聞いたのか覚えてない。ずっと昔に聞いたことがあるようでないような、不思議な感覚。

不思議な感覚に頭を悩ましていたシシーにゾムが思い出したかのように聞く。

zm「あ、そういえばお前名前なんて言うん？」
『…なまえ、、あさしんどーる4444ばん…の、シシー……』
zm「いや、それちゃうくて、あー、なんていうの？暗殺ネームとかじゃなくて、親に付けられた名前！！」
em「個人名称のことですね。」
sn「あー、そういえば聞いてなかったね。」

忙しくってさ、と言うしんぺい神。シシーは少し悩むような素振りを見せたあと、ゾムの目を見て言う。

『、、……ない。』
zm「えっ！？」
『シシーは、ますたーに、4444ばんとしかよばれてない……シシーのシシーはおりじなるがつけてくれた、シシーのあさしんこーど……シシーはそれいがいをしらない』

ほんみょうとかこじんめいしょうとか、わからない。シシーはシシーってしかわからない。