先生と仲間達2 ページ10
代わりに逆方向から思わぬ人物がやってきた。
｢晋に銀時……貴様ら何をしている？｣
｢みんな揃って買い物かの〜？災難じゃったのう晋｣
桂さんと坂本さんだった。
｢何って見りゃわかんだろ、アイツらをぶっ倒す方法考えてんだよ｣
｢銀時……倒すのか？｣
晋さんの声は不安げだった。
｢あたりめーだろ、俺達の休日を返しやがれってんだ｣
銀さんは木刀を持って立ち上がった。桂さんと坂本さんも、得物を手に不敵な笑みを浮かべた。
｢貴様ら何をしている！？武器を捨てろ！｣
当然テロリストたちに見つかった。
｢行くぞテメェらァァァ！｣
銀さんを先頭に桂さんと坂本さんが突っ込んでいく。
相手は銃、こちらは坂本さん以外は刀という一見不利に見える状況も、彼らには関係なかった。また子さんも護身用に拳銃を持ち歩いていたらしく、応戦しにかかった。神楽ちゃんは傘を手に走っていった。
僕も木刀は持っていたので向かおうと思ったが、止められた。
｢小僧、木刀貸せ｣
｢え？はい｣
相手をよく見ていなかった僕は素直にそれを渡した。
紫色の着物が僕の前を跳ねた時、僕は何が起こったのか咄嗟に理解出来なかった。
銀さんを撃とうと銃を構えていた男を、その人は死角から倒した。そして見事な身体さばきで3人のところへ向かい、背中を合わせた。
｢ケッ、ようやくお目覚めかよ｣
｢そういや、前にもこんなことあったのう｣
｢今度こそ、立派な大人になったんだろうな、貴様ら｣
｢さぁな……終わるも始まるも、俺達は戦場か｣
｢ここが戦場？高杉、テメェ随分甘ったれたこと言うようになったじゃねェか、スーパーのタイムセールの方がよっぽど戦場だろうよ｣
｢やめてやれ銀時、晋ちゃんはタイムセールなど知らんだろう｣
｢わしらには始まりはあっても終わりはないぜよ｣
そんな会話をしながらも、彼らは剣を振るい、弾を撃ち、暴れ回っていた。
僕は木刀を貸してしまったので仕方なく鼻フックデストロイヤーで応戦していた。
｢万事屋ァァァ！｣
土方さんの声がした。真選組も到着し、銀さんが最後の敵を倒したところで事件解決となった。
残りの始末は真選組に任せることにして、彼らも空気を読んだのか何も言わずにいてくれた。
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凛 - 早く続きが見たいです！ゆっくりでもいいので更新待ってます！ (2022年12月16日 19時) (
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作者名：風寧 | 作成日時：2019年10月15日 16時
