【銀魂】先生と呼ばせてください(END2) (ページ5)

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先生と夢2 ページ5

その時また子さんと武市さんは不在で、先生も出かけると言った。屋敷には僕らと戻ってきた晋さんだけが残された。

｢テメェらに相談がある｣

晋さんが突然改まってきた。

その相談内容は、僕らの予想を遥かに超えてとんでもないものだった。

晋さんはその頃、変な夢を観るらしかった。そこは戦場で、自分と、桂さんと、坂本さん(彼もちょくちょく遊びに来るらしかった)と、よく見えない誰かが一緒にに何かと戦っている夢だと言った。

そしてたまに、ところ変わって船の中とかで、自分と、また子さんと武市さん、そしてまた別の誰かが一緒にいるところを観ることもあると言った。

その誰かがそれぞれ誰なのかなんて考えなくても分かった。それを説明していいのかわからなかった僕達は適当な相槌を打つだけに留まってしまった。

｢それから、Aとよく似た奴と、ガキの頃の俺と、多分ヅラと、誰かが屋敷で稽古か何かしてるところもよく見るなァ｣

｢……妙にリアリティのある夢ですね｣

｢盛りすぎアル……｣

神楽ちゃんがぼそっと呟いたので慌てて口を塞いだ。

｢ヅラにでも聞いてみるか……｣

｢い、いやいやいや！桂さんはそういうの信じないタチですよ！｣

なんとなく、それを知っているのは僕らだけにしておきたかった。桂さんの耳に入れば、必ず銀さんの耳に入ると思ったからだった。銀さんには、僕らが伝えたかった。それを言えば、もしかしたら来てくれるんじゃないかと思った。あの3人ないし4人の切れない糸に絡まることの出来ない僕の、小さな独占欲だった。