不思議の国のスーパーヒーロー2【JN】 (ページ9)

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You side

もう頭がぐちゃぐちゃで、整理したくて外に出た

アイスでも買って帰ろうと、コンビニに足を運んだ時、背後に気配を感じた

…そうだった

最近不審者が多いってミンギュが言ってたんだ

『っ、』

駆け足でコンビニに入って、入口からあまり見えないところに隠れた

コンビニの前には恐らくつけてきてる人の影

中にまで入ってこなくて安心したけど

どうしよう、これじゃあ外に出られない…

『携帯っ』

を、探してみてもどこにもない

家だ

もう…こんな時に…

この状況の恐ろしさと、自分の不甲斐なさに涙が出そうになった

JN「はぁ…はぁ…よかった… 」

『ジュ、ナ… 』

JN「大丈夫、もう大丈夫だよ」

息を切らした人がいるなと思ってると、ジュンが現れて

どうしてここがわかったんだろう

どうして来てくれたんだろう

わからないけど、安心したし、嬉しかった

JN「俺がいるから大丈夫」

『ありがとう… 』

JN「アイス買った？」

『え…あ、まだ』

JN「アイス買って帰ろう」

アイスを買って、出口に向かう時

まだ見える人影

やっぱり怖くて立ち止まると、ジュンがギュッと手を繋いできて

JN「大丈夫」

そう言って、そのままコンビニを出た

私とジュンに気づいたその人は、追いかけてくる気配もなく、いなくなったんだと気づいた

『ほんと…ありがとう』

JN「携帯忘れるなんて」

『ごめん… 』

JN「でも無事でよかった。そのごめんはスニョンとミンギュに言ってあげて？」

『うん… 』

きっと物凄く心配してるんだろうな

ミンギュの分のアイス買っておけばよかった

『ジュニはやっぱりスーパーヒーローだね』

JN「え？」

『いつでもどこでも助けてくれる』

JN「 Aだからだよ」

暗闇だけど、はっきりと見えるジュンの顔

少し照れた顔をしていて、素直に可愛いと思った

JN「可愛いはAだよ」

『え？』

JN「口に出てた、俺はかっこいいって言われたい」

しまった

どうしてこんなに口が緩いのだろうか

『いつもかっこいいって思ってるよ』

ああ、ほら

こんなこと言うつもり無かったのに

JN「 …ほんとAってずるい」