12人の宝物

才能の無駄遣い ページ9

ASAHI side











いい案が浮かばない

そんな時はAを呼ぶ











AS(アサヒ)「【 もしもし? 】」

『【 もしもし〜 】』

AS「【 お前今どこいる? 】」

『【 ハルトの腕の中 】』

AS「【 ふざけんな 】」

『【 いや割とマジ 】』











どういうことだよ…(笑)











AS「【 でも学校帰りだろ?そのまま事務所来て俺の作業室まで来て 】」

『【 はーい、ハルトには? 】』

AS「【 言わなくていい 】」

『【 はーい 】』











ハルトに言ったらあいつまで来そうだもんな

ハルトが来たらAの作業の邪魔になるだけだ











『 オッパ〜来たよ〜 』

AS「 ハルト置いてこれた? 」

『 うん、なんとかね 』











Aの顔から疲れが見える

…なんか悪いな











『【 で?行き詰まってるんでしょ? 】』

AS「【 そう。学校行ったあとなのにごめんな 】」

『【 いや大丈夫だよ、私に出来ることがあるからやらせて 】』











そう言ってたんたんと曲を作り始めるA

作曲作詞も上手いのに自ら進んでやろうとしない

なんで?と1回聞いたことがあるけど、"なんとなく"ただそれだけだった











AS「【 才能の無駄遣いしてんな 】」

『【 ん?何? 】』

AS「【 なんでもないなんでもない、続けて 】」











しばらくした後に完成させた

Aがパパっと作る曲は毎回俺を刺激してくれるから有難い

Aからしてみれば疲れるんだろうけど











AS「【 ありがと 】」

『【 いつでも呼んでね 】』

AS「【 ん 】」











ばいばいと手を振って部屋を出たA











AS「 よし 」











俺はAが無駄遣いしてる才能をフル活用させてもらいます

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