ナナイロノオト

モデルなのんちゃん ページ36

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崇裕 ｢ 歯のことが気になってたんだね。 ｣


望 ｢ こくん、 ｣




崇裕 ｢ 歯医者さんどこか紹介しようか。

うち来るのは、嫌でしょ？ ｣


望 ｢ ……… ｣




崇裕 ｢ どうしたい？ ｣


望 ｢ …わかんない…。 ｣




崇裕 ｢ 歯医者さんは行った方がいいと思うよ？ ｣


望 ｢ わかってる… ｣




崇裕 ｢ そうだよね。んー… ｣



望 ｢ たかひろくんがいいけど…

歯見せるの、やっぱりはずかしい… ｣




崇裕 ｢ …！

俺がいいって思ってくれてるんだ？ ｣


望 ｢ ……優しいもん、 ｣




崇裕 ｢ それだけで嬉しいよ。

あのさ、分かってなくて申し訳ないんだけど… ｣


望 ｢ ？ ｣




崇裕 ｢ なんで歯は恥ずかしいの？
お風呂とかも一緒に入ってくれたりするのにさ？ ｣


望 ｢ なんでって… ｣




逆に、え？ という顔をされる。




崇裕 ｢ 察し悪くてごめん、 ｣


望 ｢ え、、だって、

崇裕くん歯医者さんなのに…
すぐに虫歯とか作っちゃうし…

いつもポンコツなのに！
歯のことたくさん分かってるから
なんだか見透かされてる感じで恥ずかしいの、 ｣




崇裕 ｢ え、それだけ？ ｣



望 ｢ むっ…

それだけってなに、 ｣




崇裕 ｢ ごめんごめん。

いつも歯磨きとかしてるのも見てるしさ。
そんなに恥ずかしがることないよと思って。 ｣


望 ｢ だって、虫歯だらけだもん、 ｣




崇裕 ｢ そんなことは無いでしょ。
ちゃんと治してるんだから。 ｣


望 ｢ でも…崇裕くんは嫌じゃないの、？

綺麗じゃないもん、 ｣




崇裕 ｢ 珍しく何言ってんの…笑

歯科医なんだからそんなことないよ。 ｣


望 ｢ でも、 弟が… ｣




崇裕 ｢ そうだね。

じゃあ本音言っていい？ ｣



望 ｢ ……こくん。 ｣







｢ こんな可愛い弟のことね、
他の歯医者に見られてるほうが嫌。 ｣





そう言うと、
望は過去一で目をまん丸にして驚いた顔をした。







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