ナナイロノオト

Cute boy & Dentist ページ27

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2回目。


とりあえず最初は、
衛生士の濱ちゃんにお任せ。

歯磨き教えたって〜言うて。


歯医者苦手なことも伝えとるし、

とにかく、苦手な子とかも…
ほんまに濱ちゃんなら大丈夫って言う子も多くて。


なんでかわからんけど、
怖くないらしいから才能やわ。




淳太 ｢ 望くんこんにち… ｣


望 ｢ …っ……泣 ｣



淳太 ｢ あー…ごめん。驚かせた？ ｣




出だし最悪。

挨拶しただけで泣かせてもーた。




崇裕 ｢ 大丈夫？嫌やった？ ｣


望 ｢ んーんっ、泣 ｣



ブンブンと首を横に振る。




望 ｢ …っ、んっ… ｣


淳太 ｢ 無理しなくて大丈夫。
どうしたの？なにかあった？ ｣



望 ｢ んーんっ、、 ｣


崇裕 ｢ ほんま上手に歯磨きしとったんよ。ね？ ｣



問いにもちゃんと頷いて。

別に濱ちゃんのことを怖がってる様子はない。




望 ｢ …っ、しんして、 ｣


淳太 ｢ ん？ ｣



崇裕 ｢ …ふふ、淳太来て安心してんな？

いきなり知らん人来てんもん。
当たり前やんな。

先生やったから頑張ろうって思って
歯医者さん2回目も来れてんもんな〜 ｣





そう言う濱ちゃんに頷いて。


普段子供に対して全く思わんけど。



この子は、
ほんっまに可愛い子やね……






淳太 ｢ ごめんなぁ。

そやな、確かに濱ちゃん良い人やけど、
初めてやったら分からんやんなぁ。

ちゃんと俺が紹介したら良かったね。 ｣


望 ｢ んーん、

…やさし、かったし……… ｣




それに加えて、

｢ 先生のところの人やったから ｣

と…



まだ1回しかあったことなかったけど…
望くんが1回目で何か感じてくれたらんが分かった。

初回ってほんまに大切なんやろな…




淳太 ｢ 良かった。
先生ら結構、長い付き合いやねんけどな？

ほんまに優しいから、
望くんも安心してくれたらいいよ。 ｣


望 ｢ こくん ｣



淳太 ｢ ありがとう。

痛いところ薬で大丈夫だった？ ｣


望 ｢ こくん ｣



淳太 ｢ それなら安心。

無理はしなくていいけど、
そこの歯、今日は治せそうかな？

麻酔さえ頑張れば痛くないとは思うんだけど… ｣


望 ｢ … ｣




淳太 ｢ 無理にとは言わないけど、
ずっと置いてるともっと痛くなるからね。 ｣


望 ｢ …っ、 ｣




淳太 ｢ 難しい？ ｣


望 ｢ …わか、ない……… ｣




そうだね、

これが分かればもっと前に
望くんも早く治してただろう。





＊

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