【あんスタ】魚屋さんと八百屋さん

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「なんで拗ねてるの?」

「別に……」

「司くんに嫉妬した?」

「べっ別に……」






声が少しだけ裏返っていて、わかりやすい。

周りもいろんな感情が混ざった目で見ている。

そんな高峯に私は小さなイタズラをした。







「口でハッキリ言ってくださ〜い」

「っ!し、嫉妬して悪いかよ!さっきまでだってずっと他の人と喋ってて……」







嫉妬を認めた高峯はだんだん恥ずかしくなったのか、声が小さくなり、ゴニョゴニョとして聞き取れない。

おまけに顔がリンゴのように真っ赤になっている。

そんな高峯を見ていたらこっちも恥ずかしくなってしまう。







「ごめんごめん。じゃあ、帰ってきたら私の部屋に来てよ」

「いつも行ってるし」








そろそろお邪魔しようと思い、他の方にも挨拶をして荷物を持つ。

皆が見送りをしてくれている中、あることを思い出した。







「ねぇ!」

「な、なに?」






＿＿＿＿＿＿＿＿＿「かっこよかったよ、翠」








.



「あれは惚れますわ〜……」

「翠くん大丈夫!?聞こえる!?」

「お墓の用意……よろしく」

「ぁああああ!!生きろ!」

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