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吉「…どうしてって、…そんなの決まってるじゃないですか」
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私がぽつりと零し落とした言葉に、
吉田さんは…、少し呆れたような
いい歳して、そんなことも分からないのかと
偽善者ぶって、傷ついたふりをするのは止めてくれと
ちらっと私を見遣った、その顔は
面倒くさいことを言わせるなと、まるでそう言うかのように
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吉「目の前にこんなに美しい女性がいて、
それでいて“おいしい”ネタが転がっていて。
だったら、それを使わない手はないでしょう…？」
「……」
吉「幸いにも、僕はあなたが
必要としているものを与えることが出来る。
だから、その見返りにあなたを求める。
ただ、それだけの話ですよ」
「……」
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つまらなさそうに、それだけ言うと
吉田さんはバーテンダーにブランデーのおかわりを要求した。
私は、それを横目で見ながら
まだ少しぼんやりとする頭の片隅で
この人は、なんて悲しい人なんだろう…って
まるでそうすることが当たり前かのように
淡々とそう述べた吉田さんに
信じてたのに、とか
裏切られた、とか
不思議と…、そんな感情は湧かなくて
もちろん、一企業のトップに立つということは
一筋縄でいかないことだってたくさんあるんだろうけど
この人は、ずっとこんな生き方をしてきたのかな…って
そう思ったら、何故か悲しくて
追い詰められているのは自分の方なのに
いつもなら飲み込んでしまうような言葉たちが
…後先も考えられずに、次々と唇から零れ落ちた。
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「…・・これが、
……吉田さんの言う、“ビジネス”なんですか…？」
吉「……」
「……今までもずっと、…こんなことをしてきたの…？」
吉「……」
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そんな私の不躾な問いかけに
吉田さんは、…怒気を含んだ目で私を睨んだ。
それはまるで…、お前に何が分かるんだと言わんばかりに
きっと、彼は
交換条件にと、これを私に提示すれば
私は困惑し、戸惑い、ともすれば泣き出すんじゃないかと
そう…思っていたかも知れない。
だけど、私の口から零れだすのは、
こんな小生意気な、可愛げもない言葉ばかりで
もしかしたら、…彼の方が
思いもよらない私の態度に、…戸惑っているのかもしれない。
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まよ(プロフ) - ハルキさんご無沙汰です！久しぶりに開いて読みました！智くんとの再会後、いちゃこらみたい笑リアル智くんも元気かなぁ。ＧＷゆっくりしつつ楽しんでくださいね！ (5月3日 22時) (
レス) @page47 id: 2bb9158d15 (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - ハルキさん更新ありがとうございます。智君に会えて嬉しいです。久しぶりにドキドキしてきゅんきゅんしてます。ハルキさんありがとう(^^)v (2022年9月29日 13時) (レス) @page47 id: 70f41ecff1 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 楽しみにお待ちしておりました(>_<)胸がぎゅーっと苦しくて…会えてよかったぁ！！！激重のイチャコラ楽しみにお待ちしてます！！ (2022年9月29日 6時) (レス) @page47 id: 6ed58a0011 (このIDを非表示/違反報告)
mikitiy(プロフ) - ハルキさん更新ありがとうございます。やっと、智くんにあえて。この時を待っていたっ。嬉しいです。続きがとても気になる〜。葛藤も色々な想いも乗り越えて幸せになってほしい。ドキドキしながら読みました。更新を待ってます。 (2022年9月28日 22時) (レス) id: 0a92ac1d6f (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - →待ち続けておりますので、これからも楽しみにしてます！ (2022年9月28日 19時) (レス) id: 178db8b66c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルキ
| 作成日時：2019年9月25日 1時
