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静かに閉じられていく瞼と
少しずつ、伏せられていく睫毛
だけど、僅かに震えているそれに
そこに乗せられた、智の想いの大きさを見つけた気がして…
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いつ見ても、すっととおった綺麗な鼻梁
何度だって真っ直ぐに、私に想いを伝えてくれる唇
そのすべてに誘われるように
私もそ…っと、瞳を閉じて…
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このキスを受け入れたら
私たち、またあの頃みたいに笑える…？
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そばにいれば、どんな一瞬も輝いて見えた、
あの毎日に、戻ることができる…？
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右頬を包んでいた、智の手が
少しずつ、うなじへ回って
そのうなじに回った左手が
私の頭を、ゆっくりと引き寄せて…
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そ…っと触れた鼻先に
智の優しい息づかいを感じた、その時＿＿＿＿
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“…彼が幸せにしなければいけないのは、…あなただけではありません”
“…そんな彼らに、…“現実”は、必要ないんです”
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「…‥──っ、、」
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鼓膜の奥に甦った、斎藤さんの声が
視界を遮ろうとしていた私の瞼に、ストップをかける
まさかあの日の約束を忘れた訳じゃないだろう？と
鋭い眼光をそのままに、今でも私を縛りつける
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甦るあの日の記憶に
智にかけられた魔法は、あっという間に解かれて
都合よく棚に上げようとしていた、
自分の置かれた現実を、はっと思い出して
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気づけば智の胸を強く押し返していた私を
…智は、呆然とした顔で見つめた
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「…──ぅ…っ、」
智「……」
「……だ…、め…だよ…っ」
智「……」
「…‥く…っ、」
智「……A」
「……っ、、」
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一度、その唇に触れてしまえば
…もうきっと、私は自分の想いを押し留めるなんてできない
智のその優しさに、温もりに
形振り構わず飛び込んで、もうひとりになんて戻れない
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今にも泣き崩れそうな私を
哀しそうに瞳を揺らして、智は見つめていたけど
何かをその視界の端に捉えた途端、
はっとして、驚いたように目を大きく見開くと…
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その胸を押し返していた私の左手を
ぱしっと捕まえたら、そのままぐ…っと引っ張った
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ハルキ(プロフ) - ともさん» ともさん、初めまして(*´ω｀)♪この長いお話をはじめから読んでいただいたようで、ありがとうございます。長い上に暗いっていう…、何だかもう救いようがなくてスミマセン。次章からは少し違った展開が期待できると思うので、どうぞ最後までお付き合い下さい。 (2016年7月17日 0時) (
レス) id: b6e2b0db31 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - ハルキさん♪はじめまして。ともと申します。イッキに拝見させて頂きました(^o^;)ドラマを観ているようでドキドキはらはら…涙流しながら(>_<)二人の健気さに微笑ましく思ったり時にはイライラしたり…更新を楽しみに待ってます。 (2016年7月14日 8時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
ハルキ(プロフ) - 咲優さん» 咲優さん、いつもありがとうございます(*´ω｀)♪もうみなさんからのコメントもめっきり減るくらい、先の見えない暗〜い展開ですが(笑)、次章では少し光もみえてくる…かな？若いのに、千花ちゃんと裕太くんの方がよっぽどしっかりしてると思っているハルキでした(笑) (2016年7月9日 3時) (レス) id: b6e2b0db31 (このIDを非表示/違反報告)
咲優(プロフ) - ハルキしゃん♪おひさしぶりーふ(笑)いや、そこ迷うとこチガウ！千花ちゃんはよ連絡してー！って叫んでもうた(笑)このお話ももう移行なのね(*´ω｀*)楽しみに待ってますね♪ (2016年7月8日 8時) (レス) id: 4728198315 (このIDを非表示/違反報告)
ハルキ(プロフ) - 咲優さん» 咲優さん、先程アイスのコメントにレスさせていただきました！レスが遅くなり申し訳ないです(>_<) 本当にこちらのふたり、ここからどうやってハッピーエンドになっていくんでしょう…←お前がな 涙チョロリな展開ばかりですが、どうぞ信じて待っていてください！ (2016年6月19日 10時) (レス) id: b6e2b0db31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルキ
| 作成日時：2015年12月13日 0時
