私、腹黒くんのお姉さんですっ!?【リクエスト大募集中!!】

唯一の喧嘩３ ページ32

Aside



な「改めまして、僕はななもり。です。」


『あ、Aです。』



ここで初めて相手がなーくんだって気付いた。

それだけ冷静じゃなかったんだなって思い知った。



な「るぅとくんは、半端な気持ちで歌い手活動をしていませんよ。」


『もちろん、わかってますよ。
私だって、ネット活動じゃなかったら素直に応援してますもん。』


な「…確かに、ネットは怖いところです。
るぅとくんもまだ未成年だし、心配なのもわかります。

でもそこは、僕が責任を負います。
僕から誘った以上、るぅとくんに嫌な思いはさせません。
絶対に。」



『…ネット活動をする上で、アンチは避けられない。
どれだけ人気になっても、どれだけ正しいことをしても必ず叩かれる。
それがネット活動。

覚悟してても、精神的に強くても嫌な思いはするし傷つくよ。
だから、絶対に嫌な思いをさせないなんて無理だよね。』



なーくんは、会った時にはいつも歌い手や配信者が一緒に活動するグループを作りたいって言ってた。

その時はこーしてあーしてって、全部ちゃんと考えてた。


それを知ってるから、なーくんが言うならいいかなって思い始めた。



『あたりまえだからこそ、誹謗中傷を受けて相談できなかったりする。
それでどんどん話が大きくなって、最終的には押し潰される。

だから、そういう時にしっかり相談してもらって。
仕事も活動もリスナーも後回しにして、メンバーを第1に思って。
メンバーが傷つくと、また話が大きくなるから。

それを約束してくれるなら、奏太を任せたいです。』


な「………もちろんです。約束します。」



即答しなかったのが嬉しかった。

ちゃんと受け止めて、考えて、理解して返事してくれたんだなって。



『うちの奏太を……るぅとをお願いします。』


な「はい！」



その後半年間るぅちゃんと口をきかなかったのは、後々ショックが来て何も相談されなかったのが悲しかったからww

つまり、腹いせだねwww

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