私、腹黒くんのお姉さんですっ!?【リクエスト大募集中!!】

バー１ ページ19

Aside



「あぁ！直人が女連れてる!!!」

(直人はジェルくんの本名という設定!)


ジ「うるさいなぁｗｗ」



オシャレな雰囲気が台無しだぁ

と思って苦笑しながら、カウンター席に座った
ジェルくんの隣に座る。


どうやらこのバーテンダーさんは
ジェルくんのお友達らしい。



「何呑む？」


ジ「俺いつもの。
Aはどーする？」


『えー、わかんない。』



正直お酒の知識なんてほとんどないから
名前見ても何が何だかわかんない。



『オススメとかってあります？』


「んーと、女性の１杯目は
やっぱりコレですかね。」



そう言って品名を指差すけどピンとこない。



『じゃあそれで。』


「はーい！」



とぷとぷと２種類のお酒を注ぎ、
カチカチと音を立てながら振る。



『かっこいぃ…。』



無意識にそんな言葉が漏れてしまい、
恥ずかしくなって慌てて口を塞ぐ。



「あはは！綺麗なお姉さんに言ってもらえて
嬉しい限りです。」



にこにこしながら振ったお酒をグラスに注ぎ、
私の目の前にコトッと小さな音を立てて置く。

オレンジと黄色のグラデーションの中を
下から上に流れる粒がとても綺麗なカクテル。



『ありがとうございます。』



グラスを持ち上げると、
スッと香りが鼻孔をくすぐった。

一口呑むと、口内にサッパリとした
柑橘系の味がスーッと広がる。



『…美味しい、です。』


「それは良かった。」



にっこりと微笑み、
ジェルくんの前にもグラスを置いた。

それを慣れた手つきで喉に通すジェルくん。


同い年なはずなのに手馴れてるジェルくんを見て、
なんだか自分が恥ずかしくなった。



ジ「…ん、どないしたん？」


『あ、いや。…なんでもない。』



グッと残った分を一気呑みして、
２杯目もバーテンダーさんのオススメを頼む。

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