最高傑作の片割れは奇才へと変わった (ページ40)

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27、5vs5 ページ40

エンデヴァー『そろそろデクが動き出す。個性は満足いくよう仕上げられたか？』

そう電話越しに聞かれたのはつい昨晩。

個性を伸ばしかなり遠くの特定人物だけを治癒する事は出来るようになったが

まだ実践する事は出来ていない。

「気晴らしに5対5で勝負しろ。焦凍。」

焦凍『ああ、チームメイトは指名でいいんだよな？』

実戦モードで個性の伸びを測りたい奴らを集めて

A組五人VSB組五人であの授業のように戦うことになった。

違うのは私と焦凍が主体となってチームを指名で作れるところ。

B組チームは

私、物間、骨抜、鉄哲、柳

A組チームは

焦凍、爆豪、上鳴、麗日、蛙吹

守備範囲広めのB組と近距離型のA組。

約30分間で何通りもの作戦を練る。

「物間は絶対全員分の個性持っておいて。レイ子ちゃんは物間が危なかったら助けて」

柳『わかった。』

「全員大怪我したとしても治癒しとくから思いっきりやって。私がダメだったら物間が私とみんなを治癒して」

物間『まだ自己治癒は出来ないのか？』

「治癒できる人の距離を伸ばすことに専念してる。今は数十キロ先でも治せるはず」

骨抜『爆豪の攻略法はどうするんだ？』

「地に立たせりゃ骨抜くんのステージに成るから飛ばれる前に狩る」

鉄哲『上鳴の道具は破壊か捨てる。麗日のは絶対浮かない奴に捕まる。蛙吹には舌を使わせる。焦凍はどうするんだ？』

「力比べなら鉄哲くんが1番強いでしょ。私がB組治癒し続けるから耐え続けて力尽きた所を叩こう。」

「物間は本当に誰一人の個性も切らさないで。なんならA組分も全部取って。」

物間『分かってる。でもお前が最初に潰されそうだぞ。』

「大丈夫。屈辱だけど、炎は荼毘にスパルタされてる。」

きっと向こうは爆豪か焦凍が先行して攻めてくる。

私たちを待つことはしないだろう。だから私達は

1〜2人を5人で迎え撃つ事にする。

骨抜『俺は地に、物間は物陰に。AたちはA組がこっちに到着出来るようなスピードで攻めてくれ。』

物間は死角からの攻撃に長けていて骨抜くんは

他の誰もが行けない場所に行ける。

鉄哲と私が狭い所を嫌うのを配慮した骨抜くんの完璧な台本で

チーム焦凍との実戦練習(ころしあい)が始まった。