せーんぱっ！？2

可愛い子 ページ29

頑張ってくれてありがとな、と
言った松田の声を最後に降谷が電話を切る
これ以上聞いていたとしてもAに関して
なにか大事な話はされないだろうと踏んだのだ
まぁおおまか全ては解決したようで主にAの中では。
ぶっちゃけ多分今から2人というか主に松田が気持ち悪いくらいの優しく甘やかすのだろう
そこまでが松田の慰め方法なのだから知っている。
それはAにだけでは無いから尚更知っている。
俺らにだって松田は普段より数倍柔らかい声色で俺らを肯定する言葉を並べてくれるのだ。
あんな、いつも言葉が乱暴で上の命令も
ちょっとした仕事も自分の興味で左右されて
マイペース極まりない松田がだ。ちょっと笑う。

降｢まぁ、よくわからんが…解決だろう？｣

次の飲み会には2人来れるといいな、と
笑う降谷は俺の心中を察したように
その辺は後日Aとやれと言われた。
やれ、とはつまり話し合えということだろうけど好きだから松田と仲良くしてんの妬いた。などと言えるはずがないだろう
Aが誰と仲良くしてようが恋人でもない俺にそれを咎める権利などありはしない
おもしろくない、と思うのは許して欲しい。
ジョッキを一気に空にすればヤケ酒はやめろと
降谷に怒られた。知らね。
Aが元気になって嬉しいくてつい飲んでしまうし
降谷の言うようにやけ酒な部分もある。

萩｢俺さぁ｣

だいぶ酔いが回った頭と体が随分と心地いい。
酔っぱらいはこれがいい。だから飲みたくなるのだ。
あとに残さないタイプだがその場はいつもよりも数倍ハイだし口は軽いしそれで失敗したこと数知れず。
同期全員に、Aにも怒られたことだってある。



萩｢Aが好き｣

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