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暗闇のスポットライト ページ36

いよいよデビューステージ。






何時間も練習して、何より私は作曲作業にも携った。

コンセプトがどうとかではなくほとんど私たち自身の声。アングラでアイドルに対してのヘイトから私たちの特殊な体制に向けられるヘイトまで、全てに対して反論する曲。Noって言える曲。





さあ、じゃあ今はどうかな。そんなこと言える?アンチに反論できる?流されない?


作業するときは素直になれた。強い私のままでいれた、、、のに。


ああ、いつの間にか我慢がたまりすぎていた。疲れちゃった。恐く、怖くて、前が見られない。



ほら、あそこで見てる先輩にも私だけ白い目を向けられて。

明らかに私だけ少ない歓声とボードが逆に心に突き刺さって。

何より目立つのは、私だけで良いのに2人とも辞めろって書かれている応援用の段ボール。




、、違う、今はもう私だけで良いなんてそんな偽善的なことも言えない。

普通ならデビューステージなんて緊張して足がすくむって言うんだろう。私はそうじゃない。残念だけど、緊張なんて生ぬるい状態じゃないんだ。


こんな情けない無駄なあがきは皆の前で見せられない。足がまさか自分の意思で止まってしまいそうだなんて。もう、、



TH「ねえA?ほら、こっち向いて顔上げてA。何をそんなに思い詰めてるの?見て、ほらあそこ。『A愛してる!』って書いてあるよ!」


オッパに言われて初めて目に入った私への応援ボード。凝視していた観客席なのに気がつかなかった。それよりも、

「あの、オッパはなんで、、なんでそんなに、、あの、だから、、」


TH「僕へのアンチを気にせずにいられるかって?うーんちょっと違うなあ笑
  僕だって傷つくよ。僕の意思でこそこそ練習生してたわけじゃないから。でもそれよりもAの方が大事。大切な妹だもの。

うーんと、もしかしたらAは僕らに傷ついてほしくない、とか私が守る、とか思ってるのかもだけど、そんなこと思わなくて良いよ。気張りすぎなくても良いんだよ。

ほら、目に入れるべきはヘイトじゃなくてAに愛をくれる人だよ。見てごらん」



もう一度その応援ボードを見て泣きそうになっている私の隣で「ふふっ、僕らの可愛い妹が世間に知られるのはちょっとジェラシーだけど笑 やっぱ嬉しいな」なんて微笑んでる。



ああテヒョンイオッパ。オッパのその優しさにすごく泣きそうだよ。
オッパが、オッパ達がくれる愛の深さを垣間見たような気がして。涙が出そうだよ。

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???(みなみ)(プロフ) - はじめまして(=・ω・)ノXフォローさせて頂きました (9月16日 12時) (レス) id: 38bc2a156b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MiiA | 作成日時:2021年2月28日 4時

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