稲荷崎高校のマネージャーは世界一【ハイキュー】

18 ページ19

北さんの言葉に体育館がざわめいた。


「あの信介が...！」

「ついにマネが出来るんか！？」


初めてフルネームが判明した北さんは、周りの人から見ると結構厳しい人なのかもしれない。

先輩たちもどよめいているので、この前の宮くんたちの反応は妥当だったということだ。


北「まだ決まってないねん。やからアピールや」

治「北さんは花咲さんのどんなところがええって思ったんですか？」

北「...バレーを見とるときの視点がええ。
あと、俺らと一緒に戦ってくれると思う。
お前らが、顔だけやなくて、努力しとることも分かっとる。
流されたらあかんところは、揺れん力を持ってそうやから、お前らには必要やなと思ったんや」


意外と饒舌に話してくれた北さんの言葉を聞いて、恥ずかしくなる。


角名「オッホホ、こんなに褒められたら入りたくなったんじゃない？」

侑「迷っとるかもしれんけど、体験入部だけでもしてみたらええやん！」


宮くんの提案は、いきなり入部するよりもいいように思えた。


A「あの、体験入部してみたいです。
色々教えてください、よろしくお願いします。
その中で、やっぱり違うなって思ったらなしにしてもらって大丈夫です」

北「試験期間ってことか？
それでもええけど、体験でもしてくれるのは嬉しいわ。
こちらこそ前向きに考えてくれてありがとうな」


...北さんは表情を緩めるタイミングをわかってらっしゃる。

19→←17

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す