14*彼女の存在意義 ページ15
影山飛雄side
青葉城西との練習試合が決まった。
…及川さんのいる学校…
今の俺はどのくらいあの人と渡り合えるんだろうか。
「影山く〜ん。彼女いるなんて聞いてないんですけどゴラァ。」
坂ノ下商店でキャプテンにおごってもらった肉まんを食べていれば田中さん。
何故か菅原さんまでこっち見てくる…
「いや、そう言う話って自分からするものでもないんで。」
「王様本当に彼女なの?妄想でショ?」
「月島ボケェ。妄想じゃねー。」
「写真とかないの?」
ポケットを漁るも携帯はない。
家に忘れてきたか…
「携帯忘れました。
青葉城西なんでもしかしたら練習試合の時にいるかもしれないス」
*
連日の朝練での疲れが出てるな。
家に帰って飯と風呂を済ませるも、Aの部屋は明かりが付いていない。
元々いつでも会えたから携帯で連絡取り合う事はほとんど無い。
家に置きっぱなしの携帯にも勿論Aからの連絡はない。
最後に会ったのはあの夜の帰り道か。
4日合わないなんて今まで無かったかもしれない。
Aの家に行くも優子さんしか居ないらしくまだカラオケだと。
優子さんって言うのはAの母さん。
「電車に乗ったって連絡来てたからそろそろ帰ってくると思うよ。
家で待ってて、A喜びわ。」
「なら迎えに行って来ます。」
家を出て少し歩けばチャリの電気が1つ近付いて来る。
「コンビニ行くの?」
「行かねぇ。お前帰ってくるって聞いたから迎えに来た。」
「ありがと、嬉しいな。」
自転車から降りて、嬉しそうな顔…
こんな顔久しぶりに見た気がする。
初めて見る白と緑?水色?の合わさったような色のジャージ
「今日どうだった?勝った?」
「勝った。
…今までにない速攻が使えたんだ。
面白かった…」
「…そっか、そっか!
やっぱりその試合見たかった〜!
これからもっと面白くなるね!」
俺のことなのにコイツはいつも自分のことみたいに喜んでくれる
彼女とか…改めて意識すると照れくせぇけど、なんかいい。
「チャリこっちに寄越せ」
「ん?わかった。」
差し出した手に笑顔で手を重ねてくれ、左にコイツがいると落ち着く。
…嬉しそうな顔見て、俺はAに会いたかったんだって胸にストンと落ちた。
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猫 - 影山甘い感じで可愛い! (2022年3月29日 20時) (レス) @page3 id: 79f191be12 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳パン - 飛雄ちゃん可愛いです。及川さん・・・ちょっと悲しいポジションですね。 (2020年3月26日 15時) (レス) id: a04b03fa67 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - (名前)さん» 初めまして!コメントもらえて凄く嬉しいです♪甘々の影山君をもっと書けるように頑張ります! (2019年10月2日 14時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - はじめまして!甘々の影山最高です。更新待ってます! (2019年10月2日 12時) (レス) id: 993ddb6aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2019年9月27日 19時