10*帰り道 ページ11
部活を終えて最寄り駅に着いたのは7時30分。
電車で5駅、その間ぽけーっと流れる景色を眺めていた。
慣れない少し混んでいる電車に疲れたのか目の前でニコニコしている及川さんに疲れたのかは定かではない。
同じ中学だから降りる駅は勿論一緒で、今後も岩泉さんや国見達もいるから一人で帰ってくるってことは滅多に無さそう。
｢家まで送っていくか？｣
｢何?!岩ちゃんのくせにAの点数稼ぎする気？｣
｢ボケェ！Aは野郎じゃねぇしこの時間一人で帰すのは心配だから言ってんだろ！｣
｢ほんっと岩泉さんが男前過ぎる…
自転車だし、途中までは金田一もいるから大丈夫ですよ。
心配してくれてありがとうございます！
よし、一緒に帰るよ金田一！｣
｢おう、お先失礼します！｣
そんなこんなで自転車漕ぎつつ金田一との下校である。
飛雄のことは嫌ってそうだけど、私とは普通に話す。
｢及川さんがあれだけど、本当にマネージャーやんの？｣
｢だって及川さんがあれなんだよ。
卒業するまでの１年間はやるつもり。｣
｢大変だな…｣
｢練習するよりラク。
金田一こそレギュラーなれそうじゃん！
先輩達も先生からも高評価だったし。｣
春と言っても4月の宮城の夜はとても寒い。
これからは毎日このくらいの時間帯になりそうだし防寒具は持っていった方いいかも。
お母さんにも運動部にまた在籍する事伝えないと…連絡はしたけど夜ご飯待っていてくれそう…
｢家まで送っていかなくていいのか？｣
この交差点でそれぞれの家路へと別れることになる。
そこまで遠い訳でもないし、何より金田一は初日だって言うのにコートに立ちっぱなしだった。
｢すぐそこだし大丈夫。
金田一こそご飯いっぱい食べて早く寝るんだよ。また明日ね！｣
自転車乗りながらイヤホンってだめなんだよね？なんて自問自答しつつ数分進めば家まであと少し。
前方にはまんまるい後ろ姿…
｢飛雄〜！｣
って元気よく話し掛けてみたが当の本人はいつにも増して機嫌悪そう…
烏野高校で何かあったのか…？
｢今帰りか？｣
｢うん。
…抱き締めてあげようか｣
自転車から降り、押しながら一緒に帰る。
軽口のつもりで言ったのに、肩に頭を乗せて溜め息吐いてる…
珍しすぎるリアクションに驚くも、頭をなでてあげた。
安心感とか伝わればいいな…
｢お帰り、飛雄｣
｢…ただいま。｣
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猫 - 影山甘い感じで可愛い！ (2022年3月29日 20時) (
レス) @page3 id: 79f191be12 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳パン - 飛雄ちゃん可愛いです。及川さん・・・ちょっと悲しいポジションですね。 (2020年3月26日 15時) (レス) id: a04b03fa67 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - (名前)さん» 初めまして！コメントもらえて凄く嬉しいです♪甘々の影山君をもっと書けるように頑張ります！ (2019年10月2日 14時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - はじめまして！甘々の影山最高です。更新待ってます！ (2019年10月2日 12時) (レス) id: 993ddb6aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2019年9月27日 19時
