もう、帰さない：９話 ページ11
『………ごめん、坂田』
その願いには、応えられない。
坂田「嫌だ……言わないで！」
『坂田』
坂田「聞きたくない！」
一向に話を聞こうとしない坂田に、私は坂田へ口付けを送ると、坂田から離れて口を開いた。
『………私は、帰るよ』
坂田「………！」
君の表情が、絶望に変わった。
坂田「なんで……なんで？……真奈…」
『………ごめんね』
坂田「だって帰ったら、２度と会えなくなるかもしれんのに……！」
『………解ってるよ』
坂田「じゃあ何で……！」
『………先輩のおばあちゃんに、先輩に贈り物を渡せたよって伝えたい。それに……』
目を閉じて、思いを馳せた。
『………私には、両親がいる』
坂田「……っ……」
『だから、帰らなくちゃいけないの。……私の家に』
坂田「それが、理由？」
『………本当はもっとあるけど、１番はこれかな』
坂田「………っ……家族なんて、どうでもいいじゃん………」
坂田は涙を零しながら、私を抱きしめた。
坂田「真奈は、優し過ぎるんだよ………」
私はそっと坂田の背中を撫でた。
坂田「俺には家族がいなかったから解らないけど……何で？真奈は俺のモノになってくれないの？………俺の、家族になってくれないの？」
『……っ……』
坂田「真奈…………っ」
『私だって………』
泣いちゃダメって、思ってたんだけどな……
『私だって、坂田と一緒にいたいよ………！』
坂田「………！」
『でもどっちもなんて選べない……！そんなの我儘すぎるもん………』
坂田「………じゃあ俺を選んでよ……！」
『…………っ』
坂田「…………帰したくない」
私だって本当は坂田と一緒にいたいよ。
坂田「………真奈に傍にいて欲しい……！」
そんなの私も一緒に決まってるよ。
坂田「……………っ」
坂田は涙を拭うと、抱き締める力を強くしてこう言った。
坂田「……………絶対に帰さない」
『……………え？』
坂田はそう言って、深く口付けをした。
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NANA(プロフ) - 千坂＠センラーさん» 神様ではないですがありがとうございます！ (2018年8月11日 15時) (
レス) id: a68c506ccf (このIDを非表示/違反報告)
千坂＠センラー(プロフ) - とっても面白かったです！NANAさんはやっぱり神様なのか！？これからも頑張ってください！！ (2018年8月11日 13時) (レス) id: e4c0b2a914 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - ぴぁさん» ？！？？！コメントありがとうございます！見てくれたんですね……！Twitterやってます！@nakorin_rmpmです！これからも頑張ります！お互い頑張りましょう！ (2018年8月10日 14時) (レス) id: a68c506ccf (このIDを非表示/違反報告)
ぴぁ(プロフ) - 今更ですがこの作品も全部見ました！やっぱりNANAさんの作るお話凄く好きです…Twitterとかやってますか？やってましたらフォローしたいです！これからも頑張ってください(´ω｀) (2018年8月10日 13時) (レス) id: 84d5814917 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 光希さん» コメントありがとうございます！今は志麻さんオチの小説書いております！頑張ります！ありがとうございます！ (2018年3月18日 19時) (レス) id: 7591bab34b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NANA | 作者ホームページ：
作成日時：2017年11月24日 9時
