お兄ちゃんの言うことは絶対 ページ15
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｢涼太くん、見て！これ小さい時のA！｣
｢え、可愛い。今も可愛いけど小さい時も可愛いね｣
｢ちなみに隣にいるのにぃにだよ｣
｢似てる！｣
Aの引越し準備の手伝いをほぼ毎日来てやってるけどなかなか進まない。仕事が終わってからだと二人ともちよっとだらけてしまう。思い出を振り返ったり小さい頃の話を聞かせてくれたり……
｢これはね卒アルなんだけど｣
｢うんうん｣
フローリングに座ってる俺の膝の上に座ってきたA。普通の流れすぎて違和感がなかったけど、お母さんがまだ小さい子どもに絵本を読んであげてるみたいな状況になっちゃってる。
｢A、可愛い思い出見せてくれるのもいいんだけどさ片付けようか。ね？｣
｢え〜もうちょっと休憩してからにしよ？｣
｢さっきから休憩しかしてないから｣
休憩してから、と言ってるのに休みにはいるような体勢じゃなくなってしまった。なんで向かい合うの。めちゃくちゃ可愛く甘えて来られると我慢出来なくなるのに。
｢ねぇ涼太くん〜｣
｢甘えてもダメ｣
｢一回だけ、ダメ？｣
｢一回で済まないじゃんいつも｣
｢涼太くんが元気なんだもん｣
｢Aが可愛いのが悪いんだよ｣
ああ言えばこう言うの繰り返し。でもここで甘やかすわけにはいかない。覚悟を決めてAを膝から降ろそうとしたら上半身を後ろに倒された。あ、やばい。
｢A、怒るよ｣
｢怒っても怖くないもん。ふんっ｣
｢ふんっじゃないの｣
｢ねぇ涼太くん、終わったらちゃんとするから｣
｢絶対？｣
｢絶対！約束する！神に誓う！｣
｢神も困ってるよ今頃。じゃあ本当に一回だけだよ｣
｢うん！えへへ｣
嬉しそうな顔が少しづつ近付いてくる。可愛いから仕方ない。こんなに可愛い彼女が目の前にいるんだから、そうしないほうがおかしい。あと数センチで唇が触れ合うという瞬間に｢Aー？｣という声が廊下から聞こえた。
｢ん、待って。にぃにの声だ｣
｢阿部？｣
｢ちょっとA何して……｣
｢お疲れ！今涼太くんに片付け手伝ってもらってます！｣
｢それ片付けの体勢じゃないよね。しかも全然片付いてないし。舘さんも何してんの｣
｢これは、その｣
｢涼太くんのこと襲っちゃった、えへへ｣
｢えへへじゃない！片付けるよ！｣
｢はぁい……ごめんね涼太くん。また今夜ね｣
｢なに！？｣
｢ごめんなさーい！｣
お兄ちゃんの言うことは絶対。心を鬼にして三人で片付けをした。結局夜は三人でご飯を食べて何も起こらずに寝た。
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p@n@(プロフ) - 美香さん» コメントありがとうございます(^-^)！書き溜めて放出出来るように頑張ります！！お待ち頂けたら嬉しいです〜！ (6月4日 22時) (
レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
美香(プロフ) - このお話面白かったです！もし時間などありましたら、番外編などで良いので子供が大きくなっての話やメンバーの様子など見てみたいです (6月4日 22時) (レス) @page50 id: 3caaff748d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：p@n@
| 作成日時：2023年5月18日 23時
