【ヒプノシスマイク】彼の対処法8

バイト ページ9

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真実を見透かされ、思わず舌打ちをしてしまいました。

「(ほぉ、当たりってことか)

んじゃあ、やっぱり居酒屋で働いていたのは情報を集めるためだったのか？

───あそこの店主、いろいろとやらかしてるみてぇだしな。

違法マイク･･･アレのありかは分かったのか？」

彼が勘づいているようにあの店の店主がマイクを売却している情報が本当なのかを調べにきた。

『ええ。こちらが色気を掛けたらすぐ話してくれたわ』

「はっ、ナミちゃんやるねぇ」

でも･･･と一歩一歩彼が近づいてきました。

「ハニートラップはねぇんじゃねぇか？」

『それを使うほうが速く情報が手に入るの』

「だとしてもセクハラされたんだろ？あれほど体を売るなって、忠告してやってんのに」

『そこまではいってないわ』とすぐ目の前まで来た彼を睨みあげました。

「んじゃあ、キスはしたのか？」

トンっと押されると背中に塀が当たります。

「なら、尻でも触られたか？」

『近づいてこないで』

「そりゃ、無理なおねがいだ」

ぴとっと彼の手が私の頬に触れます。彼はサングラスを顔から離すと

「質問に答えろ」

と私を見下ろしました。

その態度が気にくわなかった私は彼同様、生気を感じさせない表情で

『貴様には関係ない』

と答えました。

「貴様、ねぇ･･･。その呼び方は初めてだな」

頬に触れていた彼の指が下へおりていき、顎に手がかかりました。

「なんか気に触ることしちまったみてぇだな」

ナミちゃんは優しく扱わねぇと、と唇を近づけてきたので顔をそむけました。

「ん〜、やっぱダメか」

顎に触れていた手をたたき、『それじゃあ』と彼から離れました。



──ここで珍しく離れたのが不思議です。



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「貴様、か････」

──『天谷奴さん！』

「最初はあんなに可愛かったのに･･･」

──『零さん』

「いつの間にか綺麗になって･･･」

──『パパっ！』

「他のディビジョンと絡んでからか笑うようにもなってきたのに･･･」

──『貴様には関係ない』

「アイツはあの女たちに似てきている･･･」




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『初めまして！天谷奴零の監視役になったナミです！』

『オニーさんぺてん師なの！？じゃあ、頭いいじゃん〜』

『････パパって呼ぶ理由？ そりゃあ、父さんに会いたいからだよ。

え、両親？そんなのいるわけないじゃん！･･･

いたら、殺してたわ』





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