【ヒプノシスマイク】彼の対処法10

甘いはずなのに【飴村乱数】 ページ15

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シブヤの街は今日も賑やかだ。
今週はシブヤ・ディビジョンである【Fling Posse】の監視。ここへは彼らを探そうと来ているわけだが･･･
街をブラブラしていると監視対象であるメンバーの一人が、堂々と街中でナンパしているところを発見。

(手間が省けたけど････───)
と、腕を組んでいると

「ん？あ！やあやあオネーさん☆！今日も可愛いね〜♪！」

彼に気づかれた。彼はいつものように駆け寄ってきてはぎゅっと抱き締めてくる。挨拶程度のハグなら、すぐに離してもらえると思ったが、これが【長い】

そして全体重を乗せてくるので赤ん坊より重いのは当たり前。

「オネーさん、胸大きくなった☆？顔がすっぽり入りそ───

───あー！引き離さなくてもいいじゃん！
ボク、まだオネーさんとハグしてたいーっ☆！」

やだやだ！とカニのように嫌がる彼をポイッと遠くへ投げる。

今日もナンパですか？といつもの挨拶するわけだが、
「オネーさんデートしない♪？」
まったく聞いてない。頭を抱えたくなった。それと、できれば(こうなるから)気づかれずに尾行したいを思っていたので溢れんばかりのため息が出る。

「え〜〜〜〜？幸せ逃げちゃうよ☆？」

飴舐める？と"笑顔"でさっきまで舐めていた飴を差し出された。

しかし、なぜかその笑顔に違和感があった。

私は(ああ、外れを引いてしまったか)と無言で悟りました。


『あなた、乱数ではありませんね？』





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一方、その傍らを見つけた第三者がいました。

乱数「ナミ････」

違う！それは俺じゃない！と叫ぼうとした彼は声が出ませんでした。さっきまであのクローンのとラップバトルしていた彼は限界が近かったのです。

──「あのオネーさんのこと片付けないといけないんだよね〜☆」

なぜクローンがここにいるのかと思うより、夢主ちゃんを守らないとという想いが強かったのです。しかし、マイクを握れば、人工で作られた肺から裂けるような痛みがシミジミ出てしまい、身動きがとれなかったのです。





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