【第7話】遊びを提案しました ページ8
「Aちゃーん!!おれとおにごっこしよー!」
「ずるい、おれもAちゃんと遊ぶー!!」
「おままごとのほうがいいよぉー」
「かくれんぼにしようよー!!」
入園式から数週間後、私と6つ子の仲は順調に紡がれていった。否、向こうからの一方通行の声掛けばかりなのだが断る訳にもいかないため「うん、いいよ!」と笑顔を浮かべて了承する毎日だ。
因みに今日の遊びは鬼ごっこかおままごとか隠れん坊らしい。鬼ごっこと隠れん坊はまだわかる、おままごとって何ぞや!女子か、女子なのか。これ提案したの絶対トッティだろあざと可愛いなおい!
「えー、きのうもいえでやったじゃんとどまつー」
「やー!もっとやるのー」
やっぱりトッティだったかこの頃からあざとかったのか侮れん。
まぁ取り敢えずトッティ……トド松の見分けはつくようになった。他の5人と比べて一回り背丈が小さい小柄な子だ。見た目で分かるのは多分トッティだけだろう。5人は全くと言っていいほどわからん。後は口調とパーソナルカラーで見分けるしかない。否、まだパーソナルカラーは無いんだけども。
私が悶々と六つ子について考えている間、
「かくれんぼ!」「やだ、おにごっこ!」「おままごとがいいよぅ…」
と言い合いを続ける彼ら。あちゃー、どうするか。いや、ヤイヤイと遊びについて言い争い続ける六つ子は可愛いし寧ろ尊いからいいんだけどそろそろ私萌え死にそうだから一旦止めないとだわ。
えー、“隠れん坊”か“鬼ごっこ”か“おままごと”かぁ……おままごとは一旦外すとして、残り2つは一緒に出来るもんな。よし。
「ね、ねぇねぇ」
「「なぁに!Aちゃん!」」
お、おう、流石六つ子……息ぴったりだわ。お姉さん感心しちゃう。ってそうじゃないそうじゃない萌えてる場合じゃない。早くこのカオスな状況をどうにかせねばならないのだ!
「えっとね、“かくれおに”なんてどうかな?」
「「かくれおに?」」
「うん!えーっとね、ルールは__」
くっそ舌が回らん。
まぁそれはさて置き、“隠れ鬼”とは。
参加者は最初はかくれんぼと同じように隠れるが、鬼にタッチされるまで捕まったとみなされず、鬼から逃げる事もできる。《Wi〇ipe〇iaより》
多分殆どの人が知っているであろう。さて、六つ子は……
「すごーい!やりたい!」
「やろやろ!おにだれー?」
「さすがAちゃん!」
何か褒められました。お姉さん純粋に嬉しいし萌えちゃう。
【第8話】隠れることにしました→←【第6話】六つ子と対面しました
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夏 - 続きが気になります (2020年8月8日 15時) (レス) id: 354ebf07c4 (このIDを非表示/違反報告)
四季春 - 早く続きが、気になります♪ (2020年1月28日 20時) (レス) id: 354ebf07c4 (このIDを非表示/違反報告)
潮音(元:sky☆)(プロフ) - 妹系長女さん» コメントありがとうございます!ネタが思いついたので執筆させて頂きました(´˘`*) これからもよろしくお願いします! (2019年7月14日 12時) (レス) id: 53738544cc (このIDを非表示/違反報告)
妹系長女 - とても面白いです!はやくネタが思い付くといいなぁ、更新楽しみにしてます! (2019年7月13日 14時) (レス) id: 2d0849d162 (このIDを非表示/違反報告)
潮音(元:sky☆)(プロフ) - ひーちゃんさん» コメントありがとうございます!にやにや顔の下りに思わず笑ってしまいました笑 (2019年6月29日 13時) (レス) id: 53738544cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:潮音(元:sky☆) | 作成日時:2019年5月23日 12時