「シャルさんとの仲はすこぶる良好なんだけれども、なんかこう、時々ヤベェ注文をつけられる」 ページ10
船の機械を弄って何回か船長さんに怒られはしたが、中々楽しい時間を過ごすことが出来た。しかしあと二、三日、どうやって時間を潰そう。
レオリオはずっと見当たらないし、クラピカはお休み中。本当にやることがなさ過ぎて寝るしか選択肢が思い付かない。
何か面白いものはないだろうか、と船内を一周してみても、特にわたしの心の琴線に触れるものは見当たらず。しょうがないからシャルさんに連絡した。
数コールですぐに『もしもし？』と聞き慣れた声が電話越しに伝わる。その向こう側では、激しい銃撃の音。
「……かけ直しましょうか？」
『いや大丈夫、もう終わるし……あ、弾切れた。パク、そっちまだ弾ある？』
あるわよ、と連続した発砲音に掻き消されそうになりながらも聞こえる、パクさんの落ち着いた声。
『今最後の一人殺ったからさ。で、どうかした？ まだ船旅を楽しんでるんでしょ？』
「ええ、まあ。どうもしないから電話したと言うか」
『あはは、暇そう』
クッソ爽やかに笑いやがったシャルさんの近くで、ガシャンと金属音がした。きっと銃を投げ捨てたんだろう。相変わらず、自分のもの以外の扱いが雑な人だ。
「大事な任務でした？」
『別に。団長が欲しがってた本があるって噂が出たから来てみただけ。ウボォーなんかははしゃいでるけどね』
「今からでも帰って良いですかねえ」
『だーめ』
思い切り楽しそうなシャルさんの声色がめっちゃ腹立つ。この野郎ここぞとばかりに煽って来やがるぞ。
「見渡す限り青なんですよー、どうにかして下さいシャルさん」
『そんな辺境の海じゃ何も出来ないよ。……あ、フェイタンの写真でも送ってあげようか？』
「シャルさんマジ神」
どうも、と言い残してぷっつりと通話が切れた。マイペースなのは前からだけど、肉弾戦で一回勝っちゃってから更に拍車がかかった気がする。
シャルさん情報戦専門だから仕方ないですよ、とフォローしたのが蛇足だったらしく、シャルさんの私に対する態度はかなりな勢いで悪化した。何回か心の死を覚悟した。
無機質な電子音にちょっぴり寂しさを感じていると、小さく携帯が振動してメールの着信を告げる。音速で受信したメールを開き、添付されていた画像を見て、私は胸中でシャルさんに土下座した。
フェイの御御足の下に敷かれた黒服の男達。それらで作られた山に片足を乗せ、右手に刀を携えたフェイ。見返り美人を彷彿とさせるポージングに、文句の付け所などあろうものか。
「お爺ちゃんに欲しいキャラクターランキングを作ったらかなり上位に入れたい人です、船長さん」→←「おじさんの歳上の余裕的なあれ、私の好みなんですな。サトツさんとかその辺超良いと思う」
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ロキ(プロフ) - エーミール少年が登場しとる笑 (2020年2月20日 21時) (
レス) id: 2da3670e3a (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» わーい閲覧ありがとうございますー！ うーん…原作軸に沿って動くだけでかなり暇がないので、子育てさせるなら捨て子拾うとかそんな感じになりますね (2017年3月26日 15時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん - 更新されたの見ました！後、質問です。将来フェイと夢主の間に子供とかできたりするんですか。フェイと夢主の子育てシーンとか見たいです (2017年3月26日 9時) (レス) id: 46104a2fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 紫月さん» この小説ももう49話埋まってしまったよ…。言うてやったのは膝カックンだけどね！(ショボい)元の世界についてはまだ言及しないかな〜…といった感じ。ただどっかのタイミングで一時帰界させないとなあ、とは考えてる所！ (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» ああああありがとうございます……！！！ (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
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