「これが不可視の力……念をも凌駕する最強のパワー……抗うことが出来なかったよパトラッ○ュ」 ページ5
警戒心もそこそこに、乱暴な足取りで距離を詰めるゴンに操縦を教えていた例の船長さん。強さとしては下の中だが、成る程、この不遜な態度はハンター試験の選管に適役だ。
「どの港でもお前を見てねえが、どこから来た」
「えーっと……空から？」
「飛行石もないのにか」
ジ○リの知名度スゲェ。親方！ 空から女の子が！ という夢のシチュエーションをいつの間にか私が体現していたらしい。私自身にはシ○タになれる素質は微塵もないけど。
「……まさか、ハンター試験を受けに来たって言うんじゃないだろうな？」
どうやって言い訳しようか考えあぐねていた私を頭から爪先まで見回した船長さんが、何かを感じ取ったのかそう言う。すぐに頷くと「なら仕方ねえな」と私に背を向けた。
「ハンターになりたい奴はどこかおかしい。お前もその口なんだろう。乗んな、連れてってやるよ。試験会場の近くまでな」
……正直な話、お断りしたい提案ではある。どこか適当な港で降ろして貰ってイルミさんの飛行船に乗せて貰うが遥かに早いことに違いない。
しかしながら。船長さんの溢れる善意を蹴るのは申し訳ないし……。
「あの……この船、次に停まる予定は？」
「二、三日後に、くじら島っつー小さな島に停まる。それまではどこにも停まらん」
ほらやっぱりこんなこったろうと思ったよ！ だって見渡すかぎり海だもんね、どこまでも続く青い景色が海と空の境目を曖昧にしてるもん！
一体どんな不思議パワーが働いているのか知らんが、このまま行くと私は、主人公組と共にハンター試験に参加することになる。
そうすると当然クラピカとも遭遇する。否、原作通りならすでにこの船に乗っている。……今の内にナカヨクなっておくのも一つの手だけど、うっかり手が滑ってしまわないか心配だ。
クレバーをスローガンに、適当にお話でもするとしよう。穏便に。飽くまで平和的に。レオリオは……どうでも良いや。
ヒソカさんと会えることは確実なのだから、折角だしある程度パイプを作るのも良いかも知れない。特にゴンはね、キルアとも深く関わるし、主人公だし。
「じゃ、お言葉に甘えて、乗らして頂きます」
「おう。風呂はねえが、水浴び場と石鹸はある。好きに使え」
「おお、マジですか。ありがとうございますー」
お風呂に入れるのは素敵なことだ。明日の夜にでも入っておくとしよう。臭う状態で感動の再会とか、どんなコメディかな？
「クラピカクラスタの方には申し訳ないけど、現状クラピカのことは敵認定しかしておりませんね！」→←「わあい！ 船長さんだよ！ 出来れば会いたくなかった人トップテン入りしてたよ！」
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ロキ(プロフ) - エーミール少年が登場しとる笑 (2020年2月20日 21時) (
レス) id: 2da3670e3a (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» わーい閲覧ありがとうございますー！ うーん…原作軸に沿って動くだけでかなり暇がないので、子育てさせるなら捨て子拾うとかそんな感じになりますね (2017年3月26日 15時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん - 更新されたの見ました！後、質問です。将来フェイと夢主の間に子供とかできたりするんですか。フェイと夢主の子育てシーンとか見たいです (2017年3月26日 9時) (レス) id: 46104a2fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 紫月さん» この小説ももう49話埋まってしまったよ…。言うてやったのは膝カックンだけどね！(ショボい)元の世界についてはまだ言及しないかな〜…といった感じ。ただどっかのタイミングで一時帰界させないとなあ、とは考えてる所！ (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» ああああありがとうございます……！！！ (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
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