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102話 ページ16

Aside〜



桂「A!行くぞ!」

A『へ?何処にィィィ!!?!?』

小太郎は僕の手を掴むと、船から降りた。イヤ、普通にじゃなくて。飛んでいる船から、飛び降りたのだ

このまま海へスキューバダイビングするのかと思ったが、心配いらないようだ。小太郎は当然かの様にパラシュートを開いた

僕と銀時は小太郎の体に引っ付いている様な姿勢だ。小太郎は重くないのか?僕は小太郎の首に手を回し、銀時は小太郎の足に抱きつくような形だ

上からは撃て撃てと指示が出て、弾丸の雨が降ってくる。しかし幸運な事に一つも当たらない。相手が下手なだけかもしれないがな

銀時「用意周到なこって、ルパンかお前は」

桂「ルパンじゃないヅラだ。あっ間違った桂だ。伊達に今まで真選組の追跡を躱してきたわけではない」

A『へぇ…「何だ。今手錠でもかけるか?」イヤ、そもそも手錠を持ってない。そして手錠をかけたら三人一緒に海へ、どぼーんだ。そんな事より僕もう、腕が限界なんだが…離して良い?』

そう言うと、二人から駄目だと言われる。……この高さだと強度はコンクリートくらいか?あー、手が痺れてきた

すると小太郎は銀時の方を見た

桂「銀時、Aが限界そうだからAの腰に手を回して良いか?」

銀時「はぁ?何で俺に聞くんだよ」

そうだ。本人が此処にいるのだから本人に聞けよ。しかし小太郎は曖昧な返事をするだけだ。いったい何なのだろう

A『どうぞ』

僕がそう言うと小太郎は、失礼すると言い僕の腰に手を回した。本当に何故僕に聞かなかったのだろう?不思議だ

そして小太郎は懐から一冊の本を出した

桂「…しかしまさか奴もコイツを持っていたとはな。始まりは皆同じだった…なのに随分と遠くへ離れてしまったのだな」

僕達は上を見上げ、晋助が乗っている船を見た

桂「銀時…お前も覚えているかコイツを」

銀時「あぁ拉麺溢して捨てた」

A『……フッお前らしいな』

大切なモノには形がないのだ


その後は何とか海へどぼーんと言う結末にはならなかった。小太郎は直ぐに何処かへ走っていった。よくそんな元気があるな、僕はもう疲れた。傷はないが(折れた骨も治った)、疲労が半端ではない。しかし銀時の方が重症なはずなのに僕を背負って帰ると言い出した。少し不機嫌だった様な…まァ気のせいか。最終的には銀時の粘り勝ちで僕が大人しく背負われて帰った。心地良くて直ぐに寝てしまった。気づいたら布団の中だった

103話【どこの母ちゃんも大体同じ】→←101話


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月光(プロフ) - 上凍さん» ありがとうございます!まだ紅桜篇でまだまだ先は長いですが、最後まで付き合ってくれると嬉しいです! (2019年8月22日 17時) (レス) id: 0dafda221d (このIDを非表示/違反報告)
上凍 - 続編おめでとうございます!どういう展開になるのかワクワクしながら見ているので更新頑張ってください! (2019年8月22日 14時) (レス) id: 27f1b17986 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月光 | 作成日時:2019年8月16日 1時

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