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番外篇〜高杉晋助生誕祭〜 ページ5

今日の日付は8月10日、晋助の誕生日である。松陽が大好きな晋助は誕生日が近いことに目を輝かせていた。本人は何ともないぜと言いたげだったが、相当嬉しがっているのはお見通しである。
誕生日には贈り物をする、そんな知識を松陽の誕生日につけた僕は、晋助に何を贈ろうかと松陽と相談をしていた。
新しい着物?なんだか違う気がする。
好物?確かヤクルコという乳酸菌飲料を好んで飲んでいた。しかし銀時と小太郎か晋助への贈り物をヤクルコにしようか、なんだと言っていたからこれは駄目だ。被る可能性がある。
では何を贈るか。竹刀、そう呟いたのは松陽だった。僕はそれに同調する。確かに毎日銀時と試合ってばかりでボロボロであった。これを贈れば喜んでくれるに違いない。そしてきっと打倒(何度か勝ってあるが)銀時に精を出してくれるだろう。

祝い事は驚かせることが醍醐味である。
銀時と小太郎に晋助を外へ連れ遊んできてくれと伝え、僕と松陽はその間に用意に勤しんでいた。それがちょうど1時間半くらい前であり、そろそろ帰ってくるかと3人の帰りを待っていた。
「おい!銀時、ヅラ押すな!」
「いいから、いいから」
「ヅラじゃない桂だ!」
噂をすればなんとやら、3人が帰ってきた。僕は松陽と目を合わせ、戸が開いたと同時にクラッカーを鳴らした。
「「晋助誕生日おめでとう!/晋助誕生日おめでとうございます!」」
目を見開いて驚く晋助はまだ理解が追いついていないのか、言葉につまりながら言う。
「ぅおっ!えっと…ありが、とう?」
「松陽がごちそう作ってくれたんだ」
僕がそう言うと晋助の背中を押して奥に連れて行く銀時は、漂う香りに目を輝かせていた。
「早く食おうぜ!」
「おい銀時!今日は高杉が主役だぞ!」


飯も食い終わり、僕は晋助に手招きをする。僕らの前に座った晋助にあらかじめ買っていた竹刀を出した。
「私達から君に、竹刀をプレゼントです。頑張ってくださいね」
「銀時に勝てるといいな」
「ありがとうございます!頑張ります!」
目を輝かせている様子は子供らしく可愛らしい。喜んでいる姿を見て嬉しかったのは僕だけではないらしく、隣の松陽も微笑っていた。
「高杉、俺達からも」
僕達のやり取りを見ていた小太郎と銀時が綺麗に梱包された箱を出してくる。晋助が開けるとそれはヤクルコが中に入っていた。
「ヤクルコですか?しかもこんなに…」
どうやって集めたのか、尋ねると銀時は少し目をそらしながら言った。
「あー…貯めた」

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作者名:月光 | 作成日時:2018年8月4日 0時

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