陰キャ極めた私と、神様。弐 (ページ7)

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刀53 ページ7

「貴方はうちの家の長男なのよ！？」「なんだその格好はみっともないやめなさい」
「あいつ女みたい」「きもちわりー」「その言葉遣いはやめなさい！！！」
「どうして貴方はそうなってしまったの……」

否定の言葉をたくさん浴びてきた。
長男だからなに？みっともなくないよ、これがあたしの好きなものだよ
男がしちゃダメなの？なんで気持ち悪いの？

なんで正そうとするの
これがあたしなのに

ｻｸﾗ「窮屈だったから家から飛び出して審神者になったわ

あの子達はあたしを認めてくれたの」

「姐さん…」

ｻｸﾗ「……だから、あのとき貴方に興味を持ったのよ？」

「え？」

ゲーム審神者、という異例な存在として他の審神者のいい話題の的にされてたあのときの貴方は

昔の押し潰されそうな自分ににていた

そう話すとキョトンっとした顔をするものだから思わず笑ってしまう。

あたしは間違ってなかった。
あのとき貴方に声をかけたのも、貴方に友達になりたいといったのも

本当の自分を見せたのも。

過去の出来事があったから今の自分がいる、なんて表現嫌いだけど
きっと、周りからのそういうのを体験して嫌だってわかったからこそ
あの場にいたこの子に興味を持てたんだとあたしは心底思った

ｻｸﾗ「Aちゃん」

「は、はい」

ｻｸﾗ「これからもよろしくねっ」

「！はいっこちらこそ！！」

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