陰キャ極めた私と、神様。弐 (ページ6)

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刀52【サクラ】ページ6

ｻｸﾗ「んーおいしいわねぇ」

場所は変わり客室
姐さんはのんちゃんこと平野がいれてくれたお茶と歌仙特性の茶菓子を味わっている

「あはは…、歌仙とのんちゃんに伝えておきますね」

ｻｸﾗ「頼むわ」

グッと指をたてる姐さんはほぅ、と一息ついて外をみた

ｻｸﾗ「それにしてもやっぱり景色が凄いわねぇ
お花がたくさん咲いてて綺麗だわぁ～」

「あ！それは私もはじめてきたときそう思いました！」

ｻｸﾗ「Aちゃんはお花好きなの？」

こないだの羽織もお花の柄だだったし、と話す姐さん。
よく覚えてたなぁ…と思いつつ頷く

「はいっ！お花は好きですよ」

ｻｸﾗ「乙女～！」

「え"っいや、そんなんでは…！！」

ｻｸﾗ「凄い声出たわよ大丈夫？」

いやぁ…実際乙女とは無縁の関係でございやして
花を愛でる感情はございやしたがそれ以外はからっきしダメでございましてメイクのしかたとか髪の毛とかお洋服とかダメダメのもとJKです

とかなんとか心のなかで言い訳をして
現実の私は苦笑いを浮かべながらお茶を飲んだ

「姐さんはお名前の通りやはり桜が好きなんですか？」

ｻｸﾗ「ん？ええそうね…。Aちゃん、桜の花言葉は？」

「？精神美とか純潔…ですよね」

そう答えると姐さんはまた外の景色を眺めた
その目は優しさと奥底には悲しさがあった

ｻｸﾗ「そう…あたしは桜のように美しくいたかったの

ありのままの自分が好きだったの
可愛いものが好きで、それを身に付ける自分が

でも、そんなあたしを両親や周りは可笑しな目で見たわ」

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