【テニプリ】放送委員の憂鬱

放送委員は動かない ページ19

はい、ここからも忍足謙也がお送りいたすっちゅー話や！

なんやかんやでAを呼び出した白石。
ここは白石を信じて俺は帰るっちゅーのが理想なんやけどな、わかるんや。けどな、
心配やし何より気になるやん…絶対告白やろ！？
俺頑張ったと思うし、見てもバチは当たらんやろ！寧ろ最後まで面倒見るのが放送委員の役目っちゅー話や！！


「堪忍な、急に引っ張って来てもうて。」

「ううううううううん！？全然。嬉しかったし」

始まった始まった！
いや動揺しすぎやろA！
頑張るんや、テクニックだけやないでお前は！

「そう言えば今日見に来てくれたん？ほんま嬉しいわ」

「う、うん！謙也君にね、今日あるって聞いてね…」

「ここでもケンヤなん？」

ちょ、アカンて。俺の名前出さんといて。
冷静に状況判断対応せい！白石！

「えっと、うん…」

「ケンヤの事、どう思っとるん？」

…ちょっと気になる。
いや！ちゃう！告白しろ！俺の！事は！忘れてくれ！！

「謙也君は親友だよ」

「…親友。」

あかん。ちょっと嬉しい。
心臓ギュンなった。ちょっと喜ばしてくれ。

「ええな。俺な、もっとAちゃんと仲良うなりたいねん」

おっ！！来た！！いけ！！

「…！私も！しらっいし君と仲良くなりたい！」

きた！！おっ！！きた！！！
それいけ白石！！告白のタイミングよ！それぇっ！

「やからな、俺とも親友になってくれへん？」

…ん？

「勿論！！」

…ほ？

「っ！！めっちゃ嬉しいで！ほな、帰ろか。駅まで送るで」

「うん！」

なんやよくわからないんやけど。
二人仲良く隣で歩いて遠くなる姿を後から見る俺。
ん？ん？？？？
遠くなる背中を暫く見つめている。
えっと、成功したんよな？？
あの後姿はどう見てもカレカノやな、おんおん。

ブーブー

突然ケータイが鳴る。
白石からのメールやった。

"急展開 Aちゃんと親友になれました。"


ウン、オメデトウ。

放送委員とオールスター→←放送委員と従兄弟(後編)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す