公安所属ヒロイン/共同捜査/仕事の仲/相澤先生 (ページ16)

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Aは、ルームキーをかざし部屋の扉を開ける。

2人は中に入り、コの字になっているソファーにそれぞれ腰かけた。

『ターゲットの動きはまるでありませんでしたね』

相澤「もしかしたら警戒して慎重に動いているのかもしれません」

『それとも拠点を移動したのかしら？』

相澤「その線は薄いような気がします。いかんせん毎晩見張っていましたが、移動するような雰囲気はありませんでした」

『そうよね…。ひとまず警戒されないように今後もあのビルは見張る必要がありますね』

相澤「えぇ、そうですね」

『…で、さっきイレイザーさんが言っていた心配事とは何ですか？』

相澤「多分うちの生徒に見られたと思います」

『えっ！？』

相澤「俺たちがベンチに座ってた時、見られていたんですよ。うちの生徒に」

『…はぁ。生徒ですか。まぁ、この案件に支障ないので適当に誤魔化せばいいんじゃないですか？』

相澤「と言いたいところなんですが、任務にあたっているのは校長にしか口外できないんですよ。それに最悪が起きて生徒を巻き込むような事はしたくない」

『なるほど…下手に誤魔化して、任務にあたっている事を知られたくないって事ですね』

相澤「そういうことです」

『まぁ、じゃあ生徒達の前では私が恋人って事にしておけばいいんじゃないんですか？この姿は仮の姿ですし』

相澤「申し訳ないですが、そうしてもらえるとありがたいです」

『いいですよ。……でも何か意外です。結構生徒思い？なんですね』