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クォ〜〜〜ッ
「じゃあな〜〜〜！！！！」
クンフージュゴンに見送られながらA達はようやく港から旅立った。
「ホント、助かったよチョッパー。ありがとう。」
「うん…でもAがあんなことを言うなんて思わなかったよ。」
へへへと笑うチョッパーが汗を拭うのにAは半歩前に出て影を作った。
《一方的な奉仕は師弟関係に弊害をもたらす。》
《学ぶだけが全てじゃない。一度の稽古でどれだけ学び取り深められるかだよ。》
そう告げた私の言葉が伝わったのか、チョッパーが伝えた途端涙ながらに土下座されたのには驚いた。
「チョッパーとAちゃんのおかげで無駄な犠牲が増えずに済んだ。」
「あの集団は目立つしね…(食料が減らなかったのが何よりだけど、運ぶのに体力使うな…)」
隣に並んだサンジとも話しながら向かう中心部が見えてきた。
「しかしこの国のジュゴンは変わってんなァ、ビビちゃん。河に住んでた。」
「……ううん、海よ。」
「？」
首を傾げるサンジにビビの顔が曇る。
「……太古の昔からこの国をずっと潤してきた大いなる河『サンドラ』も、近年ではかつての勢いを失って下流に海の浸食を受けてるの。」
「…浸食…！？そんな…。じゃあ、さっきのジュゴンがいたあたりの河の水は…」
「海水よ。飲み水にも畑にも使えない水。」
「それで枯れたのか？この町は…」
ゾロの言葉にたどり着いた枯れ切った町を見据えた。
「いやー、なんもねェな。ここはっ‼」
先に乗り込んだルフィが辺りを見渡して声を上げた。
町の緑は枯れ、建物は朽ちて砂に飲まれている。
「…緑の町エルマル。つい最近までこの辺りは、緑いっぱいの活気ある町だった。」
「ここがねェ……」
ゾロがそう言って近くの木に足を置く。それだけで木はいとも容易く崩れていった。
「だけど…ここ三年、この国のあらゆる土地では一滴の雨さえ降らなくなってしまった…。」
「…………。」
「降雨ゼロなんてアラバスタでも過去数年あり得なかった大事件…だけどそんな中一か所だけいつもより多く雨が降る土地があったの。」
転がる頭蓋骨をそっと持ち上げて土の中に埋めてやる。“王の奇跡“、そう崇められた国民の声はある事件で一転する。国の賞賛は批判に変わった。
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natto710(プロフ) - みどらさん» コメントありがとうございます(；＿；) 自己満足でやってたので、コメント入っててめちゃくちゃ嬉しいです！！楽しんで頂けるようまた書きますね！よろしくお願いします(*^_^*) (2021年3月19日 15時) (
レス) id: b37436ae39 (このIDを非表示/違反報告)
みどら(プロフ) - トリップもの好きじゃなかったのにこの作品見て好きになりました！これからも更新楽しみにしてます！ (2020年4月22日 7時) (レス) id: 7ef3438ba8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イト | 作成日時：2019年11月18日 21時
