Daily Motion 7 【男性声優】

急がば廻れと言うけれど ページ5

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＜ 時間が ない ＞

　私に残された時間はわずか。その間に、私は一体何ができるのか。思えども思えども、気持ちははやるばかりで思考は先へと進まない。焦ってはならない。そう思いはするものの、自分はただ無力で。。ぎゅっと握りしめた手に汗が溜まるのみ









『あああああの運転手さんまだ着きませんか！？』

運転手さん)「ごめんねぇ〜渋滞はまっちゃったねぇ」

ソウデスヨネスイマセン。と片言で謝る。いや、いやいやいや、やばいって、あとちょっとでイベントはじまるって！


運転手さん)「おねえさんあれでしょ、今日なんかあっちのほうで大きいイベントがあるとか聞いたけど、それに行きたいんでしょ」


そのイベントに出場しなきゃなんないんですが！！！


運転手さん)「なんかさぁ東京オリンピックかなんかのせいで最近工事が多くてねぇ」


「あ〜こまりますよねー」と相槌をうちながら片手では必死に携帯をいじりつっちーに連絡する。…おえ、車酔いが…これはいつになっても治らない。でもなってる場合じゃないんだけどもね…

つっちーからは「死んでも間に合え」と鬼のような返信が。…見なきゃよかった。


運転手さん)「お姉さん、申し訳ないんだけどこりゃ、降りてもらってどうにかしたほうが早いような気がするよおじさん的には」

『…まじっすか』


というわけでとにかく降ろしてもらう。なんなら私走るよ！？

なんだか申し訳ない、ということで料金は安くしていただいた。うん、一気に運転手さんの好感度あがったよね。現金なワイ


さて、どうしてものかととりあえず道順を調べる。くそう、今月もま通信制限がきちまう…と内心舌打ちつつも教えてぐーるぐる！



「…あっれ？もしかしてAさん？」


自分の名前が呼ばれた気がして振り返ると、そこには…

懐かしいあの人→←穴澤を愛でるかい？

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