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『いたた……』
スポーツと無縁だった僕の体は筋肉痛に苦しめられて毎日筋繊維をぶちぶちにしていじめまくってる。
凪や蒼井先輩に体力ねぇからつけろって言われて、毎日限界突破の走り込み。
『そういえば…確か蒼井先輩が何か言ってたような気がしたんだけど』
"「A、お前はスポーツと無縁なだけあって体力はねぇけど身体は綺麗に見える筋肉のつき方をしてる」"
"『はぁ…』"
"「あーあれだ。例えるならポールダンスの女の方」"
"『また女ですか』"
"「わりぃ意味じゃねぇよ。映える身体をしてるって言ってんだ。とりあえず毎日の体幹トレーニングと体力アップは欠かすなよ」"
"『善処します』"
って会話が終わってその後に確か…
"「あれだったら動画でポールダンス見てみ。めちゃくちゃ綺麗だから。お前でも魅入ると思うよ」"
『あー思い出した…』
アイチューブでポールダンスを検索して再生した。
一言では言えないほど魅入ってたのだと終わってから思った。
安定した体幹と鍛え上げられた筋肉。
こんなにしなる身体は女性特有だろう。
『これが僕の身体なんて冗談にも程があるよ蒼井先輩』
今じゃ月とスッポン状態でも課されたメニューをこなせばこれに近づけるのかな。
突然携帯の画面がアイチューブから着信へと変わった。
表示されていたのは涼くんの名前。
『はぁい?』
「お、出てくれた。おつかれっス」
『うん、お疲れ様』
「明日一緒に学校行くっスか?」
『!…うん!行こー。涼くん家まで迎え行くね』
「はは、喜びすぎっスよ。待ってるっスね」
『うん…!』
「と、今日はそれだけっス」
『あ、うん?
おやすみ、また明日ね涼くん』
「うん、おやすみっス」
涼くんと2人で登校は割と久しぶりだから、めちゃめちゃテンション上がる…!
『さっさと日課終わらせて寝よーっと』
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黒子っちに言われた言葉、あの言葉は間違いじゃないと思う。
実際避けられてるわけだし。
でもさっきの反応的にそうじゃないかもしれない。
「あーもう。わかんねっスー!!!!」
毎日のように俺ん家来てたのにそれがパタリと無くなって俺の生活リズムが狂った。
「A〜……」
Aと一緒に寝たら自然と安眠できてた。
「何か俺に言えないことでもあるんスか……?」
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蛍(プロフ) - 冬雪さん» ありがとうございます!お待ちいただけると幸いです! (2021年12月28日 0時) (レス) id: 2c4f147fea (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 続きが楽しみです。 (2021年12月27日 22時) (レス) @page34 id: 251399e8df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蛍 | 作成日時:2020年10月15日 11時