26話 ページ26
「…………ん」
さっきからカクカクと船を漕いでしまった。
眠い。
夜の眠りが浅くて、昼間に眠くなる。
「朱莉、帰って寝た方が…」
「……もう……ちょっと……そばに、いたい…」
「……そう」
先生は優しく私の頭を撫でた。
「……一颯さん……立ち会い出産……する?」
「………俺が…」
先生は下を向いて黙ってしまった。
「私は、一颯さんにいて欲しい。
………あ、でも体辛いなら…無理はして欲しくないです…けど」
先生はようやく顔を上げて微笑んだ。
私の手を握る。
「ほとんど何も出来ないかもよ」
「それでもいい。そばに、横に、一颯さんが居てくれる。
それだけで…安心するんです」
「……そっか。
じゃあ、立ち会いたいな。
……先生と、相談してみるよ」
「はいっ」
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rina - hoshinaさんこれからも頑張れ! (2022年12月7日 23時) (レス) @page37 id: 265817b150 (このIDを非表示/違反報告)
rina - 小説とても感動した (2022年12月7日 23時) (レス) @page37 id: 265817b150 (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎 - とても読み入って、泣きそうになりました!!とても面白かったです!感動しました! (2020年1月26日 13時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
hoshina(プロフ) - akiraikaさん» ありがとうございます!!そう言って頂けて、ホントに嬉しいです!!これからも頑張ります!! (2019年6月12日 12時) (レス) id: 8ee6c3887f (このIDを非表示/違反報告)
akiraika(プロフ) - とても素晴らしかったです。一行読む度に涙が出てなかなか読み進められない。本当に素敵なお話でした。これからも頑張ってください。 (2019年6月12日 11時) (レス) id: f2ff021446 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hoshina
作成日時:2019年3月15日 12時