咎人サンド ページ18
「Aくん、はいあ〜ん…♡」
「あぁっとやさんずるい!ね、ね、こっちも!あ〜んして♡」
「んむ、ま、んんう」
右にとやくん、左にがっくん。
なんでこんなややこしいことになっているかは少し前に遡ることになる。
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「へへ、たまにはいいよね」
久しぶりの一日オフ。美味しいものを食べながら映画でも見ようとお気に入りのケーキ屋さんを覗いて気になったものをアレコレ購入。
ちょっと重たい箱を揺らさないように気をつけながら帰路に着く。
……買いすぎた?
ショーケースをみてたらついアレコレ買っちゃったけど、流石に一人じゃ食べきれないかもしれない。
Discordで誰か暇な人探そっかな。
スマホに入れているアプリを立ち上げ全体チャットにメッセージを送信。
『甘いもの食べたい人俺の家集合〜@1』
画面を更新すればすぐさま返事が。
『今近くにいるんで行くっす!とやさんも一緒だけどいい?』
『いいよ〜!家で待ってるね』
がっくんととやくんが来てくれるなら大丈夫そう。
緩む頬をそのままに自宅へと足を早めた。
「おじゃましますっす!」
「Aくん、お邪魔します」
12月ともなれば寒い日が続く。
2人とも耳も鼻も真っ赤だ。
「あったかい飲み物淹れるから手ぇ洗っておいで」
「「はぁい」」
おりこうさんな返事を後ろに聞きながら電気ケトルの電源を入れる。
洗面所からはなにやら2人がわいわい話している声が聞こえてきて、相変わらず仲良しだなって笑みが溢れる。
「ね、ね、なんで甘いものなんすか?」
「ん〜?俺がただ食べたかっただけだよん」
ひと足先にもどってきたがっくんがキッチンにひょっこり顔を出す。
お湯を沸かす片手間にたくさん買ってしまったケーキたちの箱を開ければぱっとがっくんの顔が輝く。
「ほらほらリビング行っておいで。ちゃんと選ばせてあげるから」
わしゃわしゃとがっくんの特徴的な癖毛を撫でてやると嬉しそうに目を細めてからキッチンから去っていった。
かちゃかちゃとお皿やフォークを準備していれば入れ替わるように人影が。
「なにかお手伝いすることはありますか?」
なんとも優等生でおりこうさんな声をかけてくるとやくん。
「じゃあマグ持ってってくれる?熱いから気をつけてね」
「!はいっ」
何故だかお願いをすると喜ぶとやくん。
お願いした通り慎重にマグを乗せたトレーを運んでくれるのでその後ろを今日のメインであるケーキたちを手に続く。
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星見(プロフ) - おもちさん» おもちさん、コメントありがとうございます!是非参考にさせていただきますね☺️ 楽しく読んでいただけて嬉しいです。これからも是非読んでやってください〜◎ (2022年12月9日 13時) (レス) id: 54c6a8dd99 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます!kidさんを出していただけたらなぁ、と思っております!!無理にとは言わないのでぜひ参考までに…🙇💦 (2022年12月8日 23時) (レス) @page13 id: 415e214a34 (このIDを非表示/違反報告)
星見(プロフ) - 苺さん» コメントありがとうございます!参考にさせていただきますね◎ 申し訳ないのですがグループ名が伏せ字でない為後ほどコメントを削除させていただきます。 是非これからも読んでくださると嬉しいです〜。 (2022年12月8日 23時) (レス) id: 54c6a8dd99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星見 | 作成日時:2022年12月3日 12時