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配信後の二人 ページ11

「……、切れたかな」

「お疲れ様っすAくん」

「がっくんもお疲れ様〜」

かちかちとマウスを片手に操作をしたAくんはパソコンをシャットダウンさせると伸びをした。


オレとAくんがオフコラボをする時やどちらかの家で遊ぶときは大抵オレの家に集まっていた。

自分のテリトリーに好きなひとを招き入れるのは堪らなく幸せなことなので別にそれはいいのだ。

が、オレももっとAくんと距離を近づけたい。

相棒がどうも最近吹っ切れたようにAくんにべったりになったのでオレも負けていられない。

だから今日は久しぶりにAくんちに遊びにいきたいとおねだりした訳だ。

「もう夜遅いしがっくん送っていくよ」

車のキーを片手に笑うAくんはいつもふわふわした雰囲気なのにメチャクチャかっこいい。

あーあ、帰りたくないなあ。

なかなか腰を上げないオレを不思議に思ったのかがっくん?と首を傾げるAくん。

迷惑をかけたい訳じゃない。

わがままを言って嫌われるのだって嫌だ。

それでも、我慢できずに彼の服の裾を掴んでしまった。

「ばいばいするの、さみしい…」

「……」

どうしよう。めんどくさいって思われたかも。

「な、なんて…へへ……」

「…がっくん、明日朝から収録あるでしょ?」

「はいっす…」

「だから、ちょっとだけね」

「Aくんごめんなさ、え…?」

「帰る前にドライブしよ?」

俯くオレの手を握って玄関まで連れて行ってくれるAくん。

ああ、そんなだから。そんなだからみんな好きになっちゃうんだ。

「……ありがと、Aくん。大好きっす」

「んふ、早く行こ!助手席までエスコートしてあげる」

今は同じ気持ちが返ってこなくてもいい。

夜の冷たい空気の匂い。繋がれた手のぬくもり。オレだけに向けられた笑顔。街灯で伸びた二人の影。


今はそれだけで十分って思っちゃうオレはだめかな。

ぷわとカラオケ行った話→←【切り抜き】雑談配信でのガクレオ【いちゃいちゃ】



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星見(プロフ) - おもちさん» おもちさん、コメントありがとうございます!是非参考にさせていただきますね☺️ 楽しく読んでいただけて嬉しいです。これからも是非読んでやってください〜◎ (2022年12月9日 13時) (レス) id: 54c6a8dd99 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます!kidさんを出していただけたらなぁ、と思っております!!無理にとは言わないのでぜひ参考までに…🙇💦 (2022年12月8日 23時) (レス) @page13 id: 415e214a34 (このIDを非表示/違反報告)
星見(プロフ) - 苺さん» コメントありがとうございます!参考にさせていただきますね◎ 申し訳ないのですがグループ名が伏せ字でない為後ほどコメントを削除させていただきます。 是非これからも読んでくださると嬉しいです〜。 (2022年12月8日 23時) (レス) id: 54c6a8dd99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星見 | 作成日時:2022年12月3日 12時

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