ピエロ【JW】 (ページ11)

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重岡side

俺ら姫川班はまず事件現場に向かうことにした。

家の中はとても臭かった。

遺体が発見されたのは死後4日後って言っとったから、相当腐ってたんやろな。

入るや否や主任は家の中をくまなく回った。

貴「窓枠はテープで止めて、部屋の周りもビニールが貼ってあって空気漏れを防いでる。争った形跡はなし、と。」

神「やっぱ無理心中なんかな…」

貴「なーんか引っかかるんだよねー」

小「主任！」

貴「どうしたの、望」

小「上で後藤悟の部屋を捜索してたらこんなものが」

貴「ファイル？」

主任がファイルを開けると中には新聞の記事がたくさん貼ってあった。

重「女子児童誘拐事件？」

中「これ10年前ぐらいちゃう？」

貴「淳太しってるの？」

濵「ちょうど俺と淳太が警視庁に勤め始めた頃やんな？」

中「そうそう。俺らも少しだけ捜査に参加したんやけど結局犯人は見つからなかったし、被害者の女の子も分からないままこの事件は迷宮入りに。」

貴「そんなことが…」

藤「この子の名前！」

小「せやねん、後藤菜々子当時9歳」

貴「後藤って…」

小「後藤悟の娘」

重「もう亡くなった娘さんがいたなんてな」

貴「この事件関係あるかも。
淳太この事件について色々調べてくれる？」

中「わかりました。」

貴「後のみんなは後藤一家の周辺人物の聞き込みね。照史は私たちのとこに入って。」

「「はい」」

主任事件のことになると顔変わるな...