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とうさんに仇を打たなければ…なんて思ったけれど。
僕には行動力も、体力も、経済力もなかった。
思いはくすぶったまま、僕の体内に残っていた。
しかもとうさんからの仕送りはいよいよ一桁を切ってしまった。
光熱費は徹底的に抑え、それでも金欠の日々。
だから僕は重い腰を上げて、とうさんに直談判をすることにした。
電車を数本乗り継いで、都心へ…
大きなビルへ入り、とうさんの息子、と伝えると受付の人は快くとうさんのいる最上階へのエレベーターを出してくれた。
僕はぐっと拳を握りエレベーターに乗った。
どきどきする…一年ぶりくらいだろうか。
お金のやり取りしかしていなかったから、もうとうさんの声も忘れてしまった。
が、エレベーターを降り大きな扉の前に立ってしゃがれた声が聞こえたとたん不快な思いが湧いた。
思い出したよ。このきったない感じの下卑た笑い方。
「あっはは！まったく…君も悪い人だなぁ…」
その言葉に違和感を覚える。
一体誰と話しているのか。
「まぁ女はみんな馬鹿だ…私の前妻も俺にすべてをささげて！結局、俺が始末することになって…」
僕の心臓が、大きく脈打った。
嘘、だろ。
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Leaf(プロフ) - フロチャから来ました。フロチャでは男の子が怖かったけど、この作品を読んだ後は何だか感じるものが違いますね。すごく素敵な作品でした。 (2019年1月14日 21時) (
レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
白猫のような(プロフ) - フロチャのストーリーに入り込みました！ とても面白いです、更新期待しています！ (2018年10月23日 21時) (レス) id: 2e8f40e4be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柴葉ましろ | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2018年10月21日 14時
