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何かを送るなんていっても、僕にはお金がない。
元々、貧しい暮らしで。そのうえかあさんも死んでしまって。
だからなんとか手作りのヘアピンを作ったのだ。
ピンにはエメラルドのレプリカを付けてみた。
彼女が少し動くたびにキラキラと光るそれはとても綺麗だった。
それは女の子も思っていたようで、しきりにそこだけを見ているようだった。
「ありがとー!手作りってすごいね!」
『そ?じゃあ…またね。もう僕は行かなくちゃ』
「…ばいばい」
お別れはとてもあっさりとしたものだった。
でも、それでよかったと思う。
またね、なんて言っておきながらもう会うことはないんだろうなぁなんて感じていた。
少し、僕の気休めになった。
昨日と今日のことで僕はもう少し生きていられそうだ。
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Leaf(プロフ) - フロチャから来ました。フロチャでは男の子が怖かったけど、この作品を読んだ後は何だか感じるものが違いますね。すごく素敵な作品でした。 (2019年1月14日 21時) (レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
白猫のような(プロフ) - フロチャのストーリーに入り込みました! とても面白いです、更新期待しています! (2018年10月23日 21時) (レス) id: 2e8f40e4be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柴葉ましろ | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2018年10月21日 14時