Snap！３

葛藤 ページ39

大歓声の中、公演が終わった。

正直、途中から放心状態だった。




手の甲が熱い………。





握らされた小さなメッセージ。



どうしたら…………。






一度、自分の部屋に戻ろう。

もしかしたらハユンがいるかもしれない。

話したら落ち着くかもしれない。



そう思って、フラフラになりながら部屋戻る。





「………ハユン」


なんとなくわかってたけど、やっぱりハユンは戻って来てなくて…。


♪♪♪〜

"ホテルに戻るの遅くなりそう。先に休んでて？"

「本当どうしよう………」


♪♪♪〜


「え…………？」

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WY「で？上手くいったの？」

CS「計画通りにはやったけど…わかんない……」

WY「わかんないって何……怒るよ？」

CS「Aがあんまりにも放心状態って感じなんだもん……」


公演が終わって、会場を出る支度をしていると、ウヨンから電話が来た。

ソロコンで忙しいジュノの代わりにハユンとデートをしている最中だ。


WY「俺、頑張ってAのこと諦めたんだから、失敗に終わるとか、本当勘弁してよね」


ウヨンが背中を押してくれなきゃ、ここまでやれなかった。
本当はウヨンだってつらいのに、こんなに応援してくれて…。


ハ「ウヨン代わって？チャンソン？」


電話がハユンに代わる。


CS「ハユン……ありがとう。A、すごく驚いてたよ」


ハユンもたくさん協力してくれたのに……なんだか申し訳ない気になる。


ハ「ちゃんと信じてあげて」

CS「え……？」

ハ「ちゃんとAのこと、信じて待ってて」

CS「信じて……」

ハ「上手くいくかどうかわからないけど、Aはメッセージを無視したりしない」


知ってるよ……

彼女がそういう子だってこと…

本当は俺にはもったいないくらい、

良い子だってこと……。


ハ「そんなに自信がない人に、あの子を渡したくない」


そうだよね……


CS「ごめん、ハユン。信じて待つよ。絶対来るって」



電話を終え、ホテルに戻る。


きっと来るキミを想いながら

信じて待ち続けるよ。









コンコン…

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