❤️ 𝙷𝙰𝙿𝙿𝚈 𝙱𝙰𝚁𝚃𝙷𝙳𝙰𝚈 𝟸𝟶𝟸𝟹 ❤️ ページ12
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「ばぁうくんお誕生日おめでとう」
キャスを終えてから直ぐに近づいてきた彼女は自分の事のように微笑みながら抱きしめてくる。
「ありがとう」
「ばぁうくん、キャスで幸せそうでよかった、……みんなにお祝いしてもらえて、すごい。さすが、ばぁうくんだね」
リスナーに対して嫉妬という感情はどうやらないようで、それよりも俺が喜んだかどうかを気にする辺り俺の事しか見てないというのがわかる。
「まぁね。でも、お前はそれ以上をくれるんでしょ」
「うんっ、……頑張る」
「できる？ 俺のリスナー結構すごいけど」
「好きなの勝ってるから大丈夫」
どっからその自信が来るのか。
普段のことは自信なさげなのに、俺に関してだけは強気で思わず笑っちゃう。
ドライヤーで丁寧に乾かした彼女の髪を優しく撫でて、「好きなの？」と問いかける。
「うん。すき」
「どこが？」
「いっぱいある。頑張ってるところ、努力家なところ、メンバー想いで、優しくて、大切なもの全部守りたいって動くところ」
「ふはっ、スラスラ出てくるじゃん、おまえ」
「あとはね、好きなところに真っ直ぐなところと、歌とかダンスとか色々頑張ってるところとか、ばぁうくんの顔も、声も全部すきなの」
彼女がこんな真剣な表情で想いを伝えてくれる度に、キャスの時に出ていた涙がまた顔を出しそうになる。
嬉しい。全部の言葉が嬉しかった。
「ばぁうくん」
「……ん？」
「ばぁうくんね、人のこと褒める時いっつもね、『自分は出来てないけど』って言うけどね、ちがう、……ばぁうくんの凄い所、私いっぱい知ってる。『できてない』なんてないよ」
ポロっと大きな一粒が瞳から溢れ出す。抱きしめているから多分彼女は気がついていないけれど、こういう温かい言葉をくれるのはいつだって彼女だった。
「ばぁうくん、すき」
「……もう、わかったから」
「……ばぁうくん、すきだよ、私ね、いっぱい好き」
もう今日くらいはどうでもいいやと、泣き腫らした瞳で彼女を捉えてキスをする。
「俺も好きだよ。Aと出会えた事が俺の人生で一番幸せなこと」
「！」
「ははっ、……だから。もう一生離さないからな」
こんないい女。
誰にもあげない。
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しゆな - 続きありがとうございますれ！初コメです (2月27日 11時) (
レス) id: 6515647bef (このIDを非表示/違反報告)
える - わぁぁぁ続きありがとうございます！めっちゃ楽しみにしてました！ (1月8日 22時) (レス) @page28 id: e3e20afbb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Stellar | 作成日時：2023年2月6日 23時
