花言葉【イナズマイレブン短編】

これくらいがちょうどいい【風丸一郎太】 颯鈴様リクエスト ページ29

風丸side

Aと俺は付き合っている。
もう、３か月も経つけど、特にと言った進展はない。

でも俺はそれでいいんだ。
いや、それがいいというか。そんな感じ。

皆みたいに、凄く進展の早い恋愛なんてきっとつまらなくなる。
早い恋愛を責めているわけじゃないけど。

でも、俺はゆっくりゆっくりお互いのペースで行きたい。

A「一郎太くーん」
風丸「んー？」
A「一緒に帰ろー？」
風丸「勿論いいよ」
A「玄関で待ってるね」
風丸「おう」

無理はしたくない。Aの為にも。
俺の為にも。
でも、少しは進みたいな、なんて思っちゃうけど。
あの笑顔を見たら、どうでもよくなる。

…重症、って思った人。
正解です…
彼女に溺れてる俺。

風丸「お待たせ」
A「一郎太君！ううん、大丈夫だよ、待ってないよ！」
風丸「そっか、なら良いんだけど…」
A「うん！あ、今日はどうする？何処か寄る？」
風丸「どーしよ。何処か行きたいところある？」
A「うーん…一郎太君と行くなら何処へでも」

ふわっ、と笑ったA。
あぁ、ほら。
この笑顔が駄目なんだ。
この笑顔の所為だ。

風丸「なら＿＿＿」

頑張って頬にキスを落とす。

A「はぇ…？」

風丸「このくらいが、ちょうどいいから」

と笑うと、きょとん、とするA。

風丸「あー…分かんないのな？」
A「うん…？」

苦笑すると、曖昧に頷かれる。

だから、彼女に微笑んでこう言った。

風丸「俺も＿＿＿お前と一緒なら、何処でもいいかな」


白い向日葵の花言葉『程よき恋愛』

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