愛しい世界

一年筍組 ページ3

炭「同じクラスだ！やったな！善逸！伊之助！」

善「中学三年間も一緒だったのに…ここまでくると何かあるようにしか思えないんですけど…」

伊「子分は親分についてくるのは当たり前だからな！」

善「いやクラス決めてんのお前じゃないだろ。」

炭「あっ！」

善「ヒッ！おい炭治郎！急に大声だすなよ！！」

炭「ご、ごめん善逸…でも、あの人…」

善「あっ！」

伊「あいつさっきの奴じゃねえか！！」

炭「さっきの弟さんだ。同じクラスなんだな！話しかけに行こう！」

善「えええ…俺ちょっと怖いんだよなあ…」

伊「おい！」

善「うわっ！声の掛け方最悪だよアイツ！」

炭「こんにちは！また会いましたね！同じクラスで嬉しいです！俺、竈門炭治郎っていいます！」

伊「俺様は嘴平伊之助だ！」

善「俺は我妻善逸です。よろしく。」

鬼「ああ、先程の…私は鬼舞辻無惨といいます。」

炭「無惨か！同じクラスで嬉しいよ！これから一年間、よろしくな！！」

鬼「ええ。よろしく。」

善「ね、ねえ…君のお姉さんって…」

鬼「姉がどうかしましたか？」

善「いや…その…何年生なのかなーって思って…」

鬼「姉も同学年で、このクラスですよ？」

伊「アイツ同じクラスなのか！？」

鬼「はい。今は席を外していますが、もうすぐ戻ってくると思いますよ。」

善「た、炭治郎…俺もう自分の席行くわ…」

炭「あ、ああ。」

炭(善逸…あの子が怖いとはいえ、弟の前でその態度はよくないだろう…)

炭「そ、そういえば、俺は無惨の前の席なんだな！っていうことは、お姉さんは無惨の一つ後ろの席なのか？」

鬼「ああ、姉は隣の席ですよ。私たちは本当の姉弟ではないので。」

炭「そ、そうなのか…なんかごめん…」

鬼「気にしなくていいですよ。血の繋がりがなくても、私たちはお互いに姉弟だと思っているので。」

炭「そうか！無惨は本当に…」ガタッ

『……』ギロッ

炭「！？」

炭(びっくりした…居ることに気づかなかった…それにしても、なんで睨まれてるんだ？)

鬼「A！！」パアアア

『……』

炭(無惨は本当にお姉さんのことが好きなんだな…俺も妹弟のことが好きだからその気持ちはよくわかる！)

炭(でも、お姉さんの方は無惨のことどう思ってるかわからないな…無惨が悲しい思いをしてないといいけど…)

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